動脈硬化で心臓病や脳卒中
運動、食事で脂肪減少を
 メタボリック症候群は、内臓脂肪の蓄積による肥満に加え、高血糖、高血圧、脂質異常(高脂血)の3つの危険因子のうち2つ以上を併せ持った状態。放置すると、動脈硬化を招き、狭心症や心筋梗塞(こうそく)といった心臓病や脳卒中など生命にかかわる病気を引き起こしかねない。
 脂肪細胞はさまざまな生理活性物質を分泌しているが、脂肪が蓄積しすぎると分泌に異常が生じる。例えば、インスリンを効きにくくするTNFα(アルファ)や、血管を収縮させ血圧を上げるアンジオテンシノーゲンが増える一方、糖代謝を改善するアディポネクチンは減少。その結果、高血糖や高血圧になる仕組みだ。
 血糖、血圧など1つ1つの検査値が病気とまでは言えない範囲でも、重複すると事情は違ってくる。高血糖など3因子と肥満のうち、いずれか一つでもあると心臓病になる危険性は5・1倍、2つだと5・8倍、3、4つでは35・8倍に跳ね上がる。
 またメタボは、高尿酸血症や非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)など、多くの病気と関連することも分かってきた。
 このため厚生労働省は「さまざまな異常や病気は氷山の一角にすぎない。1つの山を削るだけでは不十分で、水面下に当たる内臓脂肪を減らすことが重要」とする。
 それに有効なのは、ウオーキングや水泳などの有酸素運動、バランスが取れ規則正しい食事、そして禁煙など生活習慣の改善だ。既に糖尿病、高血圧症、高脂血症になっている人は、薬によるコントロールが必要なこともある。 (2008/02/12)

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