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厳しすぎる基準に異論 |
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メタボリック症候群に早めに対応し医療費抑制につなげようという新制度に対し、保健指導対象者や医療機関への受診を勧める基準が厳しすぎるとの指摘や、かえって医療費増大を招くと懸念する声もある。 日本人間ドック健診協会が約七万人の健診結果に特定健診の基準を当てはめると、40―64歳の4人に1人が医療機関受診を勧める対象になるとの結果が出た。
「最高血圧が140、最低血圧が90で受診が必要とみなされるなど、基準が厳しすぎるのが原因。病気の人は治療で数値が下がるほど望ましいとされ、国の基準は病気の人の目標値を基に作られている。健康な人はそれほど厳しくする必要はない」と同協会の笹森典雄理事長は話す。日本人間ドック学会も緩やかな独自基準を作成。多くはこの基準を使うとみられ、実質的な二重基準に利用者の混乱は避けられそうもない。 東海大医学部の大櫛陽一教授(医学教育情報学)が、過去に健診を受けた70万人分のデータを基に試算したところ、受診勧奨の対象は男性59%、女性49%に上った。新たな患者が生み出され、医療費は4兆―5兆円増える計算という。 大櫛教授は「不要な投薬治療を受けることで、問題のない人が健康を害したり薬害が起きたりする危険がある」と警告する。 このほか、男性85センチ以上、女性90センチ以上という腹囲基準が欧米に比べて厳しい点や、高血圧などの危険因子があってもやせた人は保健指導の対象から外れることなどが問題点としてあがっている。 厚生労働省は「基準は内科系8学会の意見で決めており、問題ない」とこのまま進める構え。だが、新規に健診を受ける人が増えれば健診や保健指導の費用が膨らみ、さらに医療費も増せば医療保険者の負担は大きい。将来は基準が見直される可能性もありそうだ。 (2008/02/12) +font> |