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前向きな人生へ後押し 難病患者らのデイサービス |
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「いーちっ、にーっ、さーん」。仙台市太白区の1軒家を改装したデイサービス「在宅緩和ケア支援センター“虹”」の玄関前のスロープの手すりにつかまって、両ひざを曲げたり、片足を後ろに振り上げたり―。 神経難病を患っている近くの津田一穂さん(53)にとっては大変な運動だ。だが、隣で一緒に体を動かしながら見守る看護師の掛け声に合わせて、一心に続ける。 発症したのは5年前。ふらついて真っすぐ歩けない。そのうち自転車で止まろうとしても足が出ず、転倒するようになった。「多系統委縮症」。筋肉が徐々に委縮し、力が入らなくなっていく。 現在は在宅医療で週2回、訪問看護師に健康チェックや排尿のために入れた管(カテーテル)の管理をしてもらっている。治療法がないため、症状の進行を遅らせるにはリハビリテーションを続けるしかない。 このため、リハビリ専門の病院にも通っているが、それだけでは物足りないと、デイサービスも探した。最初に行ったところは、高齢者向けのレクリエーション活動が中心で、病状は理解されにくかった。
だが、ケアマネジャーの紹介で通い始めた「虹」は違った。個別のリハビリメニューを用意し、看護師が1対1で対応してくれる。「初めは厳しすぎるなあ、とも感じたが、今では感謝しています」。週2回通い、昼食後に同じ難病患者と将棋をさす表情は充実していた。 仕事を持っている妻の千恵さん(52)も「最初は嫌がったが、進んで行くようになった。昼間は私がいないので、『虹』がなかったらどうなっていたか」。 「虹」はホスピス病棟での勤務や訪問看護の経験がある中山康子看護師が中心になり、特定非営利活動法人(NPO法人)として3年半前に開設した。看護師3人が常駐し、一般のデイサービスでは敬遠されがちながんや神経難病の患者を優先的に受け入れているのが特徴。定員は10人だが、いつもいっぱいだ 中山さんは「病気は治りにくくても、可能な限りチャレンジすれば、前向きに人生を送れる。病気との付き合い方を見つけてもらえるよう患者の生活を後押ししたい」と話している。 (2008/01/08) +font> |