『小児アレルギー性鼻炎-4』

 重ければ手術やレーザー  
工藤典代・千葉県立衛生短大教授

 


 ―小児アレルギー性鼻炎の治療法は。

 「まず飲み薬や点鼻薬、そして薬剤の霧を吸入するネブライザーがあります。それでも駄目ならレーザー治療や手術になります。薬の効果は個人差がありますが、最近、ステロイドが入った点鼻薬が小児用でも承認されました。薬で症状をコントロールできる人が増え、画期的なことです」

 ―ステロイドには怖いイメージがありますが。

 「効果を及ぼすのは鼻の粘膜だけ。成長障害も全身への影響もなく、安全性は確認されています。まだ使っていない人は、手術を考える前に一度試してみるべきです」

―レーザー治療は。

「外来で局部麻酔をかけ、腫れている鼻粘膜を焼きます。ただ患者本人の治療への協力が必要で、少なくとも小学校に入ってからです。半年ほどすると新しい粘膜ができてまた詰まるので、何度も繰り返す必要があります。あまりひどいようなら手術を勧めます」



―手術は。

「よく行うのが下鼻甲介(かびこうかい)切除術。腫れている下鼻甲介という粘膜を切除します。子供は全身麻酔で、一週間程度の入院が必要。千葉県こども病院では下鼻甲介粘膜下切除手術も組み合わせます」


―それはどのような手術ですか。

「袋のようになった下鼻甲介を中で支えている骨の一部を切除します。支えを失った下鼻甲介は下がるので、空気の通り道がより広くなり、効果は年単位で持続します。これまで100人以上に行い、再治療が必要になったのは2人だけです」


―何歳からできますか。

 「鼻の穴から手術するので、鼻の穴がある程度大きくなってから。やはり小学生になってからでしょう。下鼻甲介粘膜下切除術まで行っているのは、小児では千葉県こども病院だけのようです」

 


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