『小児アレルギー性鼻炎-3』

 睡眠時の呼吸障害も 
工藤典代・千葉県立衛生短大教授

 


 ―大人と子供で症状に違いはあるのですか。

 「大人のアレルギー性鼻炎の3大症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まりですが、子供の場合は鼻水、鼻詰まり、鼻こすりになります。小さいうちはこの3つが主に出ます。子供の場合、なぜかくしゃみは少ない。成長とともに出てきます」

 ―子供のアレルギー性鼻炎を知る手掛かりはありませんか。

 「子供はなかなか症状を訴えないので、気付きにくいのですが、特徴的なサインがいくつかあります。まず鼻を手や指でこするしぐさ。こすり過ぎて鼻の上に横じわができることもあります。鼻や上唇の周りの顔面筋を異常に動かす子供も目立ちます。これはいずれも鼻がかゆかったり、詰まったりするために起きます」

―ほかには。


  「いつも半開きの口。そして指を口に入れたり、つめをかんだり。鼻で呼吸できないためです。歯並びが悪い子も目立ちます。それと目の下のくまですね」


―なぜくまができるのですか。


 「睡眠不足です。昼間は口呼吸で対応できますが、寝ているときは鼻呼吸が中心で、鼻が詰まっていると息ができないためよく眠れない。鼻が原因で睡眠時呼吸障害になっている子供も多いのです。当然、苦しくて寝相も悪くなりますし、いびきもひどい。子供のいびきの原因は、ほとんどが鼻炎かアデノイド、へんとう炎のどれかで、いずれにせよ治療が必要です」


―ほかにも特徴的な症状がありますか。


 「鼻をしょっちゅういじるし、鼻の粘膜は炎症を起こしているため、鼻血を出しやすくなります。また鼻と耳の間の換気がうまくいかないので、耳の内部の気圧が下がり、滲出性中耳炎も起きやすくなります」 

 


ヘッドラインへ戻る

記事、写真、グラフィックスの無断転載を禁じます。
2005 Kyodo News (c) Established 1945 All Rights Reserved