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最新装置で検査可能 |
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健康な目は、見ようとする物との距離に応じて自動的にピントを合わせることができるが、近くを見ようとしても、ピントはどんどん遠くに合ってしまう病気がある。いわば“調節パニック”だ。頭痛などを伴い、患者にはつらい病気だが、最新の装置を使えば短時間で検査でき、治療も可能になっている。 ▽頭痛など不快な症状
目のピントは、レンズにあたる水晶体の膨らみ具合いで決まる。膨らみを制御しているのは、水晶体の周囲にある毛様体筋という筋肉だ。遠くを見る時、毛様体筋は力を抜いた状態となり、水晶体の膨らみは小さい。逆に、近くを見る時には収縮し、水晶体が膨らんで大きくなり、ピントが合う。「この働きが、さまざまな原因でうまくいかなくなるのが調節異常。調節パニックはその一タイプで、頭痛などの不快な症状が強いようだ」と話すのは、調節異常に詳しい梶田雅義・梶田眼科(東京都港区)院長。 ある20代の女性は、交通事故に遭って以来、両目のちらつきや強い頭痛が続いた。整形外科に入院したが、担当医の勧めで梶田さんを受診。梶田さんは、光学機器メーカーと共同で開発した「毛様体機能解析装置」で検査した 近視や遠視など、目の屈折状態を測定すると、「調節微動」といわれる目のかすかな揺れがあることが知られているが、調節異常がある人の場合、近くを見ると揺れの高周波領域が非常に増える場合があるという。解析装置は、この高周波の出現頻度を記録できる。 ▽年内には市販 女性の場合は、遠く、近くにかかわらず高周波の出現頻度が大きかった上、距離に応じた調節も正しく行われていなかった。「自分では近くを見るピント合わせに努力しているのに、実際のピントは遠くに合っていく。ピント合わせをやめることもできず、毛様体筋の緊張が緊張が持続する。まさにパニック状態でした」と、梶田さん。事故で頚椎(けいつい)を傷めたのが引き金となり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れたのが原因ではないかという。 女性は毛様体筋の緊張をとる目薬と、コンタクトレンズや眼鏡での屈折矯正による治療を受け、自覚症状は大幅に改善。1カ月後には退院し、3カ月後には職場復帰。再発もないという。 装置は現在、国内に1台しかないが、年内には市販される予定。梶田さんは「この装置で測定すると、調節異常のタイプに応じ特徴的な反応が出る。検査が普及すれば、研究も進歩するだろう」と話している。 |