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超短時間作用性の新薬 |
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静脈から入れるとすぐに効き、量に応じた効果があって、止めると速やかに切れる―。手術中の鎮痛薬として超短時間作用性の麻薬「レミフェンタニル」が使われ始めた。 適切な患者に使えば、手術後に薬の影響が残らず、空気の通り道を確保するために気管内に入れた管を早く抜くことができ、患者のメリットも大きいという。 垣花学琉球大准教授によると、手術の麻酔は、眠りに導く麻酔薬、意識はなくても刺激で生じる体の反応や動きを抑える鎮痛薬、体を動かさないようにする筋弛緩(しかん)薬の3つを併用するバランス麻酔が一般的になっている。 そのうち鎮痛薬には、フェンタニルという麻薬が使われることが多かったが、長時間、大量に使うと手術後に呼吸が抑制される恐れがあるなどの課題があった。代謝にかかわる肝臓などに機能障害がある患者には、使いにくかった。 レミフェンタニルは「非常に切れがいいのが特徴」と垣花准教授。血液中などにもある酵素で速やかに代謝され、フェンタニルのように蓄積されることもない。垣花准教授らは、手術の約半数で使うようになった。 レミフェンタニルは高濃度で使えるので、麻酔薬は眠らせるだけの最小限の量でよく、筋弛緩薬の使用量も減った。
高齢者には少なめに投与するなどの注意が必要だが、保険適用となった2007年1月以降、全国で広まり「脳神経外科や一部の心臓手術などで効果的」「麻酔法を変えた」と評価する声もある。課題は手術後の鎮痛。垣花准教授は「麻酔から覚めた後に、患者がすごく痛がるようになった」と言う。投与をやめると鎮痛効果がなくなるため、手術後の痛みを抑えるには、手術終了を見込んだ早めの措置が必要となる。 垣花准教授らは、手術中はレミフェンタニルだけを使い、終了の約2時間前に、手術後の鎮痛に向けて、モルヒネやフェンタニルを入れ始める方法を採用。手術後は一定濃度でフェンタニルなどを持続注入し、痛みを感じるときは患者が自分でボタンを押して注入量を増やすPCAというポンプを患者につけてもらっている。順調なケースでは、ベッドから離れる時期が早まるという。 (2007/12/25) +font> |