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支援チームDMATが活動 中越沖地震で42チーム参加 |
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地震などの大規模な災害や事故が起きた場合、最初の48時間に重傷者の救命治療をする「災害派遣医療チーム」(DMAT=ディーマット=)の活動が本格化している。医師、看護師、業務調整員で5人程度のチームを編成。必要な装備や資材を持ち、ヘリコプターや車で被災地に駆けつける。7月の新潟県中越沖地震では、県内外から42チーム、約200人が短時間で被災地に集まり負傷者を治療した。 ▽がれきで訓練
10月10日、東京都立川市にある東京消防庁の訓練場。地震で倒壊した建物の下に体の一部を挟まれた負傷者が複数いる想定でDMATの訓練があった。余震の恐れがある中、負傷者は腎機能が悪化、心停止の恐れもある挫滅症候群の可能性もあり、がれきの中に医師らが入り輸液など必要な処置をする。「負傷者の腕1本しか見えない状態で判断するのは大変だ」「狭い場所で輸液の準備も難しい。外との連絡も十分できない」。反省会で、参加者は次々と課題を挙げた。指導役の医師は「目的は救出。医療行為で時間を使いすぎず、消防のレスキュー隊と連携することが大事だ」と強調した。 6000人以上が死亡した1995年の阪神大震災では、救急医療が機能していれば多くの人が助かった可能性が指摘され、災害医療の体制整備の一環として2005年にDMATの養成が始まった。研修は基本的に4日間。10月現在、全国で369チームが登録されている。3月の能登半島地震などでも出動した。 ▽自主的に出動
DMATは東京23区で震度5強以上か、それ以外の地域で震度6弱以上の地震が起きるなどした場合、出動待機状態に入る。大規模な事故でも出動する。「情報収集、現場での救命医療、被災地の病院支援、被災地外への患者搬送が役割。従来空白だった初期の救命医療をする」と、災害医療センター(立川市)の日本DMAT事務局長の本間正人救命救急センター部長。 中越沖地震では、被災地外にヘリや救急車などで重傷者24人を運ぶのに携わったほか、被災地にある中核病院、刈羽郡総合病院(新潟県柏崎市)でスタッフを手伝い患者を診療した。 本来は自治体の要請を受けて活動を始めるが、中越沖地震では自主的な判断で出発したチームが多かった。災害時には時間がたつほど救命率は下がる。地震発生から3時間余りで現地に到着し、全体を指揮、調整する統括役を担当した新潟市民病院の熊谷謙医師は「DMATの参加者は、災害があれば行く、という使命感がある。当日夕方までの一番忙しい時期に働いたのは、自主参集したチームだった」と話し、自治体の要請は遅れがちだと指摘する。 別々のところから来ても、研修を通じて共通の行動ルールがあり、問題はなかったという。 ▽広域搬送焦点に
中越沖地震では、一部は待機状態にするなど十分な数のDMATチームが参加、慢性疾患への対応が中心となる避難所の巡回にも加わったが、本来は想定していない活動だ。熊谷医師は「DMATは初期の救命医療に全力を尽くす。慢性期の疾患は必要な資機材も違うので、引き継ぐ医療機関の準備を地元が進めてほしい」と言う。東海地震や東南海・南海地震の際は、自衛隊を含め航空機やヘリで被災地から離れた病院に重傷者を広域搬送する計画で、現場や被災地の病院だけでなく、搬送拠点の臨時医療施設で負傷者の状態を再確認し必要な処置をしたりするなど、DMATの役割は大きい。 本間医師は「DMATの能力を維持し、向上させる研修も考えたい」と話している。(共同通信 美浦敬) (2007/11/20) +font> |