高齢者はワクチンを
発症や重症化予防に効果
  インフルエンザの治療や予防について、専門家の話をまとめた。
 Q インフルエンザと風邪の見分け方は?
 A インフルエンザは、のどの痛み、せきといった風邪の症状に加え、38度以上の高熱や、頭痛、筋肉痛など全身の症状が重いのが特徴。医療機関では検査をして約15分で診断がつく。綿棒で鼻の奥をぬぐう方式が多いが、かんだ鼻汁で診断できるキットも9月に承認された。
 A 必ず医療機関に行くべきか。
 Q 睡眠と水分を十分に取って安静にしていれば、免疫の働きで通常は1週間程度で治る。しかし、免疫力の弱い小児や高齢者は、脳症や肺炎、持病悪化につながる恐れもあるので、合併症の診療のためにも受診させた方がいい。
 Q 解熱薬は。
 A 小児のインフルエンザ患者がアスピリンを服用すると、重い後遺症をもたらすライ症候群になる恐れがある。市販の解熱薬にもアスピリンを含むものがあるので、注意が必要だ。
 Q 熱が下がれば治療薬を飲まなくてよいか。
 A 熱が下がっても体内からウイルスは完全には消えておらず、人にうつす恐れがあるので、きちんと服用を。学校保健法は、熱が下がって2日後までは出席停止と定めており、それを守ってほしい。
 Q ワクチンは。
 A 感染を確実に防ぐわけではないが、発症や合併症の重症化を防止する効果はあり、高齢者の死亡率を減少させると報告されている。高齢者や、呼吸器、心臓などに持病のある人は、接種しておくべきだ。若い世代でも、家族1人が全員にうつす恐れがあるので、家族そろって接種することを薦める。
 Q 費用と時期は。
 A 費用は医療機関によって違い、3000―6000円程度。65歳以上の高齢者や60―64歳で基礎疾患がある人などは、一部公費負担が受けられる。ワクチンの効果があるのは接種して約2週間後から。小児は4週間程度あけて2回接種するので、流行シーズンに間に合うよう早めに検討した方がいい。(2007/11/13)

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