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朝青龍の「解離性障害」 |
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大相撲の横綱朝青龍の病名として相撲診療所が発表した「解離性障害」。トラウマ(心的外傷)や強いストレスが原因で起きる精神疾患で、反応が鈍くなったり、自分の名前を忘れたり、逃げ出したり、と症状はさまざまだが、いずれも自己防衛の表れという。 サラリーマンやOLの受診者が多い東銀座クリニック の大江康雄院長(精神科医)は「解離性障害でよくみられるのは、呼び掛けなど外界の刺激への反応が鈍くなり、ボーッとしている『混迷』という状態」と説明する。
その状態を自覚しているかどうかは人によって違うが「病気が治ってから『あの時は変だった』『話し掛けてくる声は聞こえていたが反応できなかった』と振り返る人もいる」という。解離性障害には混迷のほか、記憶を失う「健忘」、家や職場から逃げ出す「遁走(とんそう)」、自分が自分でなく夢の中にいるような気がする「離人症性障害」、多重人格とも呼ばれる「解離性同一性障害」などがある。 これらは、耐え切れないほどの精神的・肉体的なダメージやストレスから自分を守ろうという防衛本能が働くことで起きると考えられているという。 いま以上のストレスとならないよう刺激への反応を落とし、「いやなことを思い出したくない」「この場から離れたい」という思いが、健忘や遁走につながる。 小児期の虐待が原因とされる多重人格では、肉体的に逃げ出せない状況に対し「自分に起こっていることではない」と精神的に逃避する結果、別の人格が登場するとされる。これにより、別人格が本来の人格の苦痛を引き受けてくれるわけだ。 解離性障害は人間に限らず「タヌキが襲われたときに仮死状態になる『たぬき寝入り』も同じ」と、ある小児精神科医は言う。 治療でまず必要なのは、休養と安心感を持たせること。その上で、精神安定剤や睡眠導入剤による薬物治療や、カウンセリングに当たる。 入院や転地しての治療も考慮する必要があるが、大江院長は「転地する場合は、そこできちんと治療できるかどうかが重要。環境を変えただけでは病状は良くならない」としている。(2007/9/04) +font> |