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海や山に行く機会が増えるシーズンになった。心身をリフレッシュできる半面、思わぬ危険が待ち受けているかもしれない。いざというときの応急手当てについて、日本医大多摩永山病院(東京都多摩市)の二宮宣文救命救急センター長(准教授)に聞いた。
―毎年、熱中症による死者が出ています。
「熱中症は日射病、熱射病、こむら返りのような熱けいれん、熱疲労の総称で、高温、高湿度の環境で起きやすくなります。汗をかくことによる脱水と高体温が特徴で、症状は頭痛や吐き気、めまい、血圧低下など。熱中症になったら、体を冷やし水分を補給します。発汗でナトリウムやカリウムなどの電解質が失われているので、飲ませるのは真水より、スポーツドリンクや少量の塩を入れた水がいい」
―体はどのように冷やせばいいのでしょう。
「クーラーのある所に運ぶのが一番ですが、なければ風通しの良い日陰で衣服を緩め、風やぬれたタオルを当てて冷やします。太い血管が皮膚の近くを通っている、首やわきの下、脚の付け根などに冷却剤を当てると、血液が冷えて効率よく体温を下げられます」
―熱中症になりやすい人は。
「高齢者や乳児は、特に注意が必要です。高齢者は体の中の水分が若い人より10%ほど少ない上、頻尿で日ごろから脱水状態になりやすい。乳児も体が小さいので、ちょっと汗をかくだけで、体内の水分が枯渇してしまうのです。熱中症は、屋外だけでなく室内でも起きることを忘れないでください」
―予防法は。
「運動を始める前から水を飲み、その後は10分から15分ごとに休憩して水分を補給することです。体温が40度になるとタンパク質が崩壊し、脳機能がやられる。暑いのに汗が出ていないと、発汗を調節する中枢神経系まで熱でやられている可能性があります。汗が出ていなかったりフラフラしていたりしたら、すぐに救急車で医療機関を受診すべきです。ひどくなってからでは手遅れです」
(続)
(2007/7/31)
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