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海や山に行く機会が増えるシーズンになった。心身をリフレッシュできる半面、思わぬ危険が待ち受けているかもしれない。いざというときの応急手当てについて、日本医大多摩永山病院(東京都多摩市)の二宮宣文救命救急センター長(准教授)に聞いた。
―山ではねんざが多いようです。
「足首をひねるなどして起きるねんざは、関節の骨と骨をつなぐ靱帯(じんたい)が伸び切り、炎症を起こした状態です。ぬれタオルなどで冷やし、関節が動かないよう固定して靱帯を痛めないようにします。市販のテーピング用テープだと簡単に固定できます。痛めた場所を心臓より高くすれば、損傷部位の浸出液が早く心臓に戻るので、腫れが引くのが早くなります」
―骨折にはどう対処すれば。
「骨折は腕や脚に多く、四肢の骨折は棒や板を添えて固定して病院に行きます。皮膚が裂けて骨が飛び出している開放骨折のほかに、ねんざと区別がつきにくい骨折もあります。歩けなかったり腫れがひどかったりしたら、骨折を疑った方がいいでしょう。ひざの裏のように主要な血管を骨折で損傷した場合は、止血と固定をして血管外科のある病院に運んでください。血管が切れて数時間以内に修復しないと、筋肉が腐り、骨折部位から先を切断しなければならなくなります」
―ほかの部位は。
「怖いのは、太い神経が通っている頸椎(けいつい)(首の骨)や脊椎(せきつい)、腰椎などの骨折です。頸椎骨折はプールや海に飛び込んでも起き、呼吸が停止することも。高い所から飛び降りると、脊椎や腰椎を圧迫骨折することがあります。四肢がしびれたら神経を損傷している恐れがあるので、それ以上傷めないよう、しっかり固定します」
―骨折やねんざは増えていますか。
「現代人は平らな所を歩くのに慣れて足首が弱っており、山の斜面など角度がついている場所が苦手になっています。山道では、上りより、加速度がつく下りの方がけがをしやすいので、注意してください」(続)
(2007/7/17)
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