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薬物療法編、3年ぶり |
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乳がんのさまざまな薬物治療を紹介し、日常診療として推奨できるのかどうかランク付けした「乳癌(がん)診療ガイドライン薬物療法」を、日本乳癌学会が3年ぶりに改訂。同学会診療ガイドライン委員会の渡辺亨委員長(浜松オンコロジーセンター長)が、6月末に横浜市で開かれた総会で公表した。 抗がん剤のハーセプチン(一般名トラスツズマブ)やアロマターゼ阻害薬の記載が増えるなどしたため、2004年版の39項目から大幅増の61項目を取り上げた。 ▽61項目へ大幅増 項目ごとにAからDの4つの段階(グレード)で評価し、項目によっては患者や状況に応じて複数のランクがついている。グレードAは「積極的に実践するよう推奨」で18、Bは「実践するよう推奨」で34、Cは「実践する際は十分な注意が必要」で21、そしてDは「実践しないよう推奨」で8。例えばDとなった「早期乳がん手術後のホルモン補充療法(HRT)」の項ではまず、閉経後の女性へのHRTは、更年期症状を緩和させる有効な治療で、骨粗しょう症の予防・治療効果も明らか、と背景を説明。 その上で、乳がんについては、海外の大規模比較試験などで「発生率を増加させることが報告された」と具体的な根拠を挙げ「乳がん手術後の患者には、HRTは行うべきではなく、更年期症状や骨粗しょう症の予防には他の方法を考慮すべきだ」と結んでいる。 このように、科学的な根拠に基づく標準治療を示すことで、診療水準の維持や向上、地域・施設間での格差の解消につなげるのが、ガイドラインの狙いだ。 ▽ハーセプチンを大幅加筆
「改訂が特に求められ」(渡辺委員長)大幅に加筆したのがハーセプチン。がん細胞の表面にある受容体HER2を標的にした新タイプの薬で、効果が注目されている。HER2が過剰に出ている転移、再発患者では他の抗がん剤との併用が有効として、改訂前と同じグレードA。 今回はさらに、単独投与や3週間ごとの投与はB、ホルモン療法との併用はCと、細かく評価した。また、早期乳がん患者の手術前後の補助療法として使う場合を取り上げ、保険診療が認められていないにもかかわらずBとした。 同学会はほかに、外科療法、放射線療法、検診・診断、疫学・予防の4種類のガイドラインを出しており、これらは08年に改訂。患者向けに分かりやすくまとめた「ガイドラインの解説」は、09年に改訂する予定。 (2007/7/17) + font> |