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昼間に過度の眠気が襲い、仕事中でも食事中でも寝てしまうことがあるナルコレプシー。眠りながらマージャンをしたという作家の阿佐田哲也さんのエピソードが有名だが、治療を受けている患者は、まだ一部という。病状や診療について内山真・日本大教授(精神医学)に聞いた。
―どんな症状が出るのでしょう。
「特徴的なのは、日中の過度の眠気と、レム関連症状です。19歳で来院した大学生の女性は、中学2年のころから、夜間に良く寝ているのに日中に強い眠気に襲われ、試験中でも10―20分居眠りをしてしまうと訴えていました」
―レム関連症状とは何ですか。
「この女性には高校3年のころから現れたのですが、寝入りばなに金縛りになる睡眠まひや、やはり寝入りばなに現実と区別のつきにくいありありとした夢を見る入眠時幻覚、それと笑ったり驚いたりなどの気持ちの変化がきっかけで首やひざ、全身の力が突然抜けてしまう情動脱力発作があります。夢を見るレム睡眠は通常、眠って約1時間半後に出現します。これが寝てすぐに現れると睡眠まひや入眠時幻覚、起きているときであれば情動脱力発作になるのです」
―患者はどのくらいいますか。
「日本人では600人に1人とされ、決してまれな病気ではありません。発症は10代に多く、ピークは14―16歳。男女差はありません。自分が病気と気付いていない人が多く、治療を受けているのは数千人にすぎないとみられます。ナルコレプシーは、正しく診断され治療を続ければ、きちんと生活できる病気です。大学生だった女性は、薬物治療で眠気を克服し、難関の国家試験に合格しました」
(続)(2007/6/12)
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