医療機器もリサイクル
1割安く環境に優しい
 最新型だが使われなくなった画像診断装置を回収し、消耗品を取り換えるなどして新品同様にして販売する戦略を、医療機器メーカーのシーメンス旭メディテック(東京都品川区)が始めた。
 第1号は東京歯科大市川総合病院(千葉県市川市)が購入した血管撮影装置で、3月末から脳血管障害や肺がんなどの患者の診療で稼働。3年前から販売している新品より1割程度安い上、性能、品質ともに新品と同じ保証付き、さらにリサイクルで地球環境に優しいとアピールできるとあって、問い合わせが相次いでいるという。

▽ドイツの親会社で分解、部品交換
  同社の森秀顕ビジネスマネージャーによると、画像診断装置は新製品が3年から5年程度のサイクルで登場、8―10年使われスクラップになるケースが多い。別機種の導入や病院倒産などによって、最新型なのに1年程度で使われなくなるものもあるが、森さんは「国内では中古品は好まれず、ほとんど市場がない」と言う。
 一方で、同社が行った市民アンケートでは、病院でのリサイクルに賛成する意見が多かったことなどから、新品並みの再生品に取り組むことになった。
 回収した機器は、ドイツにある親会社シーメンスの工場で分解し、消耗品や消耗の可能性がある部品を交換する。血管撮影装置の場合は「エックス線を出す管球や、透過したエックス線を受けて信号化するフラットパネルディテクター、ケーブルなどが該当します」(森さん)。  アームのような部品は、塗装をはがして塗り直すなどして再利用。完成した製品は「Rebio」(レビオ)というラインアップに位置付け、新品と同じ検査を経て納入する。

▽CTやMRIも
 新品の血管撮影装置が約7千万円するのに対し、再生品は約1割安い。血管撮影装置13種類のうち6種類に用意しており、レビオは商談の3割を占めているという。
 レビオは、英語の「繰り返し」とドイツ語の「命」を組み合わせた造語。コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)などでも増やしていく予定で、日本での順調な滑り出しを受けシーメンスは欧米でも導入を決めたという。 (2007/6/5)

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