「『悩み』の正体」


   現代人のさまざまな悩みの背景を考え、どう向き合えばよいのかを示した「『悩み』の正体」(岩波新書)を精神科医の香山リカさんが出版した。190ページ、735円。
 人間関係や心など多様な具体症例をもとに、その「悩み」はそもそも悩みにふさわしいものなのか、という視点で迫った。仕事などのやりがいに関しては「ヒリヒリするような実感を伴う『やりがい』がなくても、焦ることはない。とっくの昔に手に入っているかもしれない、という可能性も考えて」とアドバイス。老いでは「記憶力が若いときとは違う」など、老いを新鮮に驚き楽しむ心の余裕を、と提案した。
 「悩む必要もないことで悩んでいると、人生を豊かにしてくれる“本来の悩み”にまで手が回らなくなる」としている。


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