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中年で発症の先端巨大症 |
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成長ホルモンが過剰に分泌し、手足や下あごなどが大きくなる先端巨大症という病気がある。子供の時に発症すると異常に身長が高くなる巨人症になるが、中年になってから発症することの方が多い。病気の進行が極めて遅いため本人や家族もなかなか気が付かず、治療が遅れると高血圧や糖尿病などを合併し寿命にも影響を与える。専門家らは早期発見の重要性を指摘している。 ▽100万人当たり約50-60人 ![]() 先端巨大症の原因は脳の奥にある下垂体にできる良性腫瘍(しゅよう)だ。下垂体は小指の先ほど非常に小さな組織だが「ホルモンの司令塔」と呼ばれ、いろいろなホルモンをつくり出している。ここに腫瘍ができると成長ホルモンを過剰に分泌することがある。 国立病院機構京都医療センターの島津章(しまづ・あきら)・臨床研究センター長によると、欧米のデータでは有病率は人口100万人当たり約50-60人。国内に当てはめると約7000人の患者がいると推定される。 症状はさまざまだが最も目立つのが体の先端部の肥大。発病の初期には目立たないが、手足が大きくなったり、まゆの上や下あごなどが突出する。舌も大きくなる。 糖尿病や高血圧症を合併することが多く、発汗過多や頭痛、視野障害などの症状が出ることも。このほか睡眠時無呼吸症候群や歯のかみ合わせの不全、女性は月経異常を伴うこともある。 患者の初診時の年齢は平均45歳。だが、以前の写真を見せてもらうと顔の変化などから10年ほど前に発症していたとみられる例が多い。 ▽治療は3種類 発症しても外見上の変化は極めて少しずつで、毎日鏡で顔を見ても本人が気が付くことはほとんどない。逆に数年ぶりに会った知人に「顔が変わった」と指摘されて初めて気が付くこともある。 患者が最初から内分泌内科などを受診することもほとんどなく非常に多くの診療科がかかわるが「さまざまな症状の陰にこの病気が隠れていることがあり、顔貌(がんぼう)や皮膚の変化に気を付けて診断することが必要」(島津センター長)という。 治療法は手術、薬物療法、放射線療法の3種類。第一選択肢は手術で、鼻腔(びくう)を通したり、上唇の裏側を切開して器具を挿入し、腫瘍を取り除く。完全に取りきれれば治癒が可能だ。 取りきれない場合などには薬物療法や放射線療法を併用するが、血液中の成長ホルモン濃度を一定レベル以下にコントロールできれば健康な人と同様の寿命も期待できる。 |