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『肥満症 4』 体重の5%減が目標 坂田利家・中村学園大教授 |
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―肥満症患者の減量で重要な点は何でしょう。
「単に体重を減らすだけでなく、必ず検査データや自覚症状の改善を伴うことです。医療が対象にする減量は美容のためではなく、病態の改善か1次、2次予防が目的ですから」 ―無理な減量は禁物ですね。 「例えば『一週間で10キロやせました』と言っても、減っているのは筋肉かもしれない。骨量かもしれない。かえって病気が悪化することもあります。ガイドラインの主目標は内臓脂肪を減らすことですから、当面の減量は1―3キロです。それなら、リバウンド防止もしやすくなります」 ―治療による減量の効果は。 「病態の改善ないしは予防です。例えば2型糖尿病は血糖値の改善。脂質代謝異常や高尿酸血症は減量で消退します。ところが高尿酸血症も痛風になると、もう改善しかありません。冠動脈疾患や脳梗塞(こうそく)では改善も望めない。この場合は生命予後に重要な再発防止の2次予防が目的です」 ―どのくらい減らせばいいのでしょうか。 「内臓脂肪型肥満の場合は、体重やウエスト周囲径の5%減が目安。5キロ以下の減少で効果が出ます。肥満というと、みなさんでっぷり太った人を想像されますが、ちょっとおなかが出ただけで生活習慣病になる危険が増えることを知ってください。中年太りというとかつては貫録とかステータスとか言われた。そういう誤った観念は早く正すことです」 ―毎日、体重計に乗るとか、自己管理が大切ですね。 「私は患者さんに体重をグラフにすることを勧めています。太ったらすぐ手を打てる。中年をすぎたら、自分で運動や食事の生活管理を引き締めることです」 |