77%に食事制限のストレス
糖尿病患者の意識調査

 糖尿病患者の4人に3人以上が食事制限にストレスを感じていることが、健康日本21推進フォーラム(高久史麿理事長)などが実施した意識調査で分かった。治療に必要な食事制限で、食事を楽しめなくなった患者らの実態が、予想以上に深刻なことが浮き彫りになっている。

▽ 食べたい量を食べられない

 調査は今年4月、糖尿病患者と健康診断などで要注意と指摘された〝予備軍〟の計501人、患者や予備軍の家族331人を対象にアンケート方式で実施した。
 その結果、患者や予備軍では「つらいこと」の1位に食事制限を挙げた人が71%に達した。さらに3位までに挙げた人の割合は、食事制限経験者の94%に上った。
 「食事制限にストレスを感じているか」との質問には、50代女性の87%が肯定し、患者全体では77%がストレスを感じていることが分かった。
 食事制限がつらい理由は「食べたい量を食べられない」(65%)、「甘いものが食べられない」(56%)の順番。心掛けていることは「糖分を控える」(81%)、「油分を控える」(67%)、「食事量を減らす」(60%)だった。


▽ 焼き肉、天ぷらを食べたい

 これに対し、病気を気にせずに済むなら食べたい料理として挙げたのは、男性では焼き肉、ステーキ、天ぷら、女性ではケーキ、天ぷら、焼き肉の順番だった。
 一方、患者らの家族では、58%が食事制限の支援にストレスを感じていた。気をつかっていることは「おいしい料理を作る」(51%)、「飽きないように献立を変える」(47%)、「食事制限を継続させる」(46%)などを挙げている。
 40代以上の10人に1人が糖尿病といわれ、国内の糖尿病患者は約740万人、予備軍を含めると約1620万人と推定され、今後さらに増えると予想されている。
 調査結果について、東京女子医大糖尿病センターの非常勤講師も務め、東京・西新宿で開業する朝長修(ともなが・おさむ)医師は「食事療法は患者らが最初に取り組む糖尿病治療の基本。調査では甘いものが食べられないことが大きなストレスになっており、食事療法を継続させるため、どうしたらこれを取り除くことができるか、飽食の時代に合わせた対策が必要になってきている」と話している。



ヘッドラインへ戻る

記事、写真、グラフィックスの無断転載を禁じます。
2005 Kyodo News (c) Established 1945 All Rights Reserved