『水虫-1』

 原因は白癬菌 
望月 隆・金沢医大教授

 

 
  じめじめした梅雨から蒸し暑い夏にかけて、日本人の足元を悩ませるのが、かゆい水虫。5人に1人がかかっていると推定されている。たかが水虫と思って長年放っておくと、つめに入り込んで、つめの水虫「つめ白癬(はくせん)」を引き起こすことにもなる。水虫の予防法や最新の治療法を金沢医大の望月隆(もちづき・たかし)教授(皮膚科学)に聞いた。


 ―水虫が好きな季節が近づいて来ました。

 「水虫の人は全国で2000万―2500万人いるとみられています。若い人には少なく、年を取るに従って多くなり、老人施設では40%ぐらいの人に見られます。水虫は白癬菌が皮膚の表面に感染することで起きます。自然に治ることはなく、ずーっと皮膚の表面に存在し続けるのが特徴です」

 ―ブーツを履く女性が増えていますが影響は。

 「確かに最近、多くなりましたが、女性に水虫が増えているというデータはまだないと思います。ただ蒸れやすいゴム長靴を調べると、足から落ちた白癬菌が靴の中で6カ月間生き続けるとの報告があります。湿度の高いところでは生き続けるようです」

―白癬菌の特徴は。


「『皮膚糸状菌』と呼ばれるカビの一つで、白癬菌はその代表です。このカビは皮膚表面のケラチンを食べて生きています。ケラチンはつめや髪の毛にも含まれています。ケラチンはあまりおいしくないようで、普通のカビや細菌は食べません。白癬菌は人と一緒に特殊に進化したものと考えられています。湿度95―100%、温度35度ぐらいが一番よく皮膚の角質に侵入します。靴の中が大体そのくらいになります」


 ―水虫の名前はどこからきたのでしょう。


「水仕事などをする人の手足に生じることから来たようです」



ヘッドラインへ戻る

記事、写真、グラフィックスの無断転載を禁じます。
2005 Kyodo News (c) Established 1945 All Rights Reserved