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昼食改善だけで短期間に |
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外食の機会が多いサラリーマンは高血圧や高脂血症などの生活習慣病になりやすいが、食生活を改善することはなかなか難しい。だが1日の食事のうち昼食の内容を改善するだけで生活習慣病のリスクが短期間に下がるという研究結果を、家森幸男(やもり・ゆきお)京都大名誉教授らのグループがまとめた。 ▽味覚の慣れ早く ![]() 家森名誉教授らは40-63歳のサラリーマン53人に協力を依頼。2つのグループに分けて、1つのグループに栄養バランスを考慮した「ヘルシーランチ」、もう一方に動脈硬化の予防効果があるとされるイソフラボンやDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む大豆や魚を増量した「強化ランチ」を4週間、昼食時に食べてもらい、血圧や血液のデータなどの変化を調べた。 生産開発科学研究所の森真理(もり・まり)特別研究員によると、献立を作る際、健康な生活のためにどれだけのエネルギーや栄養素が必要かを示した「日本人の栄養所要量」を使い、生活活動強度がやや低い男性の1日必要量の3分の1になるように設定。 具体的には塩分を抑え、鶏肉や魚肉のレンコン挟み揚げやタマネギのカレー煮、コンニャクとニンジンの煮物など10種類の献立を用意し、野菜を多く使って、カロリーを抑えた割に量が多くなるように工夫。主要食品数も必ず10種類以上入れるようにした。 開始当初は「こんな薄味では1カ月も続けられない」という参加者もいたが味覚の慣れは早く、同じ献立を2度目に出したときには「前回よりも味を濃くしたのではないか」という反応もあったという。 ▽動脈硬化指数10%以上も改善 昼食改善前後の参加者の血液データなどを比較したところ、両グループとも血圧に影響する血液中のナトリウム/カリウム比が減少し、最低血圧に当たる拡張期血圧は平均約80から約76に低下した。 また、ヘルシーランチのグループではコレステロール値の変化は小さかったが、イソフラボンとDHAを増量した強化ランチのグループでは悪玉のLDLコレステロール値が減少し、逆に善玉のHDLコレステロール値が増加。この結果、動脈硬化を起こしやすいかどうかを示す動脈硬化指数も10%以上改善していたという。 家森名誉教授は「これらのランチを4週間食べ続けるだけで、生活習慣病のリスクが明らかに減少することが実証できた。外食の栄養バランスを良くし、食環境を改善すれば、単なる長命社会でなく、健康な〝長寿社会〟を実現することが可能になる」としている。 |