| 脚のむくみで悩む人は多い。朝はそうでもないのに、夕方近くにはぱんぱんになり、だるさや熱感を訴える人も。これからは水分を取ることが多くなる季節だけに、脚のむくみを気にする人も多くなる。平井正文(ひらい・まさふみ)愛知県立看護大教授(外科)は「こうした場合には弾性ストッキングの着用が効果的」
と指摘する。
▽ 女性に多い
脚のむくみはどうして起こるのだろうか。実は血液の流れに関係する。血液は動
脈血となって心臓から押し出され静脈血となって戻ってくる。その途中で水分や酸素、栄養素を体の各組織に補給、組織からは水分や二酸化炭素、老廃物を取り込んでくる。この出る量と戻る量が同じなら、むくみは起きない。 「脚は第二の心臓と言われ、血液を心臓に戻す作用を持つ。高齢だったり、筋肉が弱かったり、立ち仕事を続けたりしていると、水分が組織内に滞留してしまう。特に女性はホルモンの関係でむくみやすい」
こう説明する平井教授によると、①朝になっても取れないむくみ②むくみと一緒に尿の出が悪かったり、疲れやすいなど、いつもと違う症状がある③急に体重が増えたり、顔や手にもむくみが出る―などは、心臓や腎臓、肝臓などの病気が隠れていることもあるので要注意だ。 とはいえ多くは普通に見られる症状。健康な女子学生14人の脚の太さを朝夕、測定した結果、明らかに夕方の方が太く、むくみが起きていた。
▽
不快な自覚症状を
こうした状態ならそれほど問題にならない。でもぱんぱんにむくんだり、だるさや痛み、熱感など不快な自覚症状が出てくると話は違ってくる。 むくみは筋肉などの衰えで脚の各組織にかかる圧力が弱くなって起こる。年齢とともに筋肉は衰えるので、高齢者はどうしてもむくみやすい。この組織圧を高めるコンプレッションセラピー(圧力療法)として、弾性ストッキングの着用が有効だという。 平井教授らは看護師らを対象に「弾性ストッキングコンダクター講習会」を開くなど活動を続けている。 「圧力の弱いものから使い、自分に合ったストッキングが見つかればむくみはかなり改善する。脚の部位よってに圧力が異なる段階圧力ストッキングも登場し、より使いやすくなっている」と同教授は話している。
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