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間質性膀胱炎を疑って |
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1日に何十回もトイレに通う頻尿や、尿がたまった時に起きる下腹部の強い痛み。
こうした症状が長く続いた場合、間質性膀胱(ぼうこう)炎を疑った方がよい。欧米
では知られている病気だが、日本では医師の間でも認知度が低く、他の病気と誤診さ
れるケースも少なくないという。 専門医や患者団体は「この病気の実態を知ってほしい」と訴えている。
▽抗生物質が効かない間質性膀胱炎は、間質(上皮と筋肉の間)の慢性の炎症だ。尿がたまっただけで膀胱に激しい痛みを感じたり、1日に何十回もの頻尿に苦しむことが多い。排尿すると痛みが軽くなるのが特徴。 通常の膀胱炎は、細菌による尿路感染が原因で、普通、抗生物質が効くのに対し、間質性膀胱炎は抗生物質が効かない。 患者の9割が女性。20~60代に多い。自己免疫疾患や尿中に含まれる物質による刺激など多くの説があるが、はっきりとした原因は不明だ。 今のところ、根治療法はないが、麻酔をして膀胱を水圧で拡張する水圧拡張療法や、アレルギー治療薬などいくつかの薬で症状を軽減させることは可能という。 間質性膀胱炎の患者の会「ともの樹」の桂田正子会長は、1994年ごろから膀胱に痛みが出始め、数年後には10m歩くのに10分以上かかる激痛や、1日40回もの頻尿に「膀胱をえぐり取りたい」と思うほど苦しんだが、今は治療によって15回程度に改善された。 この病気の問題点は国内の医師の間で認知度が低いことだ。米国では100万人の患者がいるとされるが、医学教科書に出ている国内の報告患者数は50人程度にすぎない。 ▽日本に25~50万人 日米の差について上田明宏・公立甲賀病院(滋賀県水口町)医長は、「医学教育の現場で『一生に1度出合うかどうかの病気』と教えられてきたため、日本の医師が病気を見落としていることが原因」と指摘。「日本でも25万人から50万人はいるはず」とする。 実際、上田医長のところには、別の病院で細菌による急性の膀胱炎などと誤診され、大量の抗生物質をのまされたが治らなかったという患者や、子宮内膜症や精神疾患の治療を受けるなどの回り道をしてたどり着いたという患者が受診に訪れることが多いという。 桂田会長は「病名すら分からないまま病院をたらい回しにされ、長期間悩んでいる患者は多いはず。相談に乗るので連絡してほしい」と話している。同会は電話0748(33)8222。 |