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アトピーのストレス判定 |
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アトピー性皮膚炎とストレスの間に切っても切れない関係があるという。しかもストレスが発症や再発、悪化に大きくかかわっているケースは難治性の場合も少なくない。国立精神・神経センター精神保健研究所の安藤哲也・心身医学研究部ストレス研究室長は「ストレスがアトピー性皮膚炎の悪化要因の一つになっているのは確か。心の面をもう少し配慮する必要がある」と話している。 ▽半数以上が症状悪化の因子に カサカサに乾燥した皮膚に強いかゆみ、かくとますます悪化するのがアトピー性皮膚炎。アトピー体質で皮膚が弱かったり過敏だったりして、そこに気候の変化やストレスなど刺激が加わると発症や再発しやすい状態になるのではないか推定されている。 安藤室長や国立大阪病院の羽白誠皮膚科部長らの共同調査によると、アトピー性皮膚炎の患者の少なくても半数以上が、ストレスを症状悪化の因子として認識している。アトピー性皮膚炎を発症していると、かゆくて眠れないなどからイライラや不安の原因になったり、引きこもりの原因になったりすることもある。アトピー性皮膚炎の患者の10%前後の人は心の面に配慮しながら治療した方がよいという。 安藤室長らのグループが作成した治療指針では、どの程度ストレスを感じているかをスコア化して治療に役立つようにしたのが特徴。ストレス度を測定し心の面から治療した方がよい患者かどうかを判定する仕組みだ。 「ストレスがあるとアトピー性皮膚炎がひどくなる」「アトピー性皮膚炎のために何をするのも面倒になる」など十四項目について「全くあてはまらない」から「非常にあてはまる」の間をゼロから5点まで6段階に分けて、それぞれ項目ごとに足して算出する。満点は70点で、35点以上は要注意で、47点以上では心の面を配慮しながら治療した方がよい場合が多い。 「アトピー性皮膚炎の発症にはさまざまな原因が絡んでいるが、ストレスが関係している場合は、皮膚の治療に心の面からの治療を加えた方が、より良い結果を期待できるのではないか」と安藤室長は強調する。 ▽向精神薬などが効果 羽白部長を受診した30歳前の会社員のケースは典型だった。13歳ころに発症し、その後落ち着いていたが、就職してからぶり返して勤務が忙しいと症状の悪化を繰り返していた。治療を受けても改善しないため、気分的に落ち込んでいた。 この会社員に抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬に加えて、抗不安薬、抗うつ薬を投与したところ徐々に改善し、自分で気分の状態を把握できるようになった。このケースは行動認知療法と向精神薬の投与が効果があったという。 難治性のアトピー性皮膚炎の患者は、発症や再発がストレスになって、さらに症状が悪化、またそれがストレスになる、というように悪循環に陥っているケースも少なくない。 「こうしたケースは、皮膚科だけの治療ではうまくいかない。それを断ち切るために向精神薬を一時的に使うことや精神療法の併用も効果がある」と指摘している。
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