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感染症防止へ採血法統一 |
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集団検診などで、注射針を刺したまま、さまざまな検査用血液を採取するのに使われる「採血ホルダー」という医療器具が、原則として使い捨てになった。厚生労働省が今年1月、都道府県などに通知した。 採血では、ホルダーに挿して使う真空採血管の細菌汚染が2年前に問題となって以来、既に滅菌採血管への一本化や、採血方法の指針づくりなどが進められており、今回の通知で感染対策に一応の区切りがついた形だ。 ▽昨年7月から滅菌製品へ切り替え ![]() 採血ホルダーは注射器の外筒のような器具で、針と採血管を接続して使う。採血管内は真空で、血管内との圧力差で流入した血液をためる。検査項目に合わせて採血管だけを替えればよいため、広く使われている。 だが2003年秋、採血方法によっては採血管内の細菌や試薬が血管内に逆流する恐れがあるとの研究結果が明らかになった。同時に国産の採血管から、肺炎や食中毒の原因となるセラチア菌などが検出され、採血管による感染問題がクローズアップされた。 欧米では、1974年にカナダで起きた採血管によるセラチア菌感染などをきっかけに、滅菌採血管の使用が義務化、もしくは勧告されている。一方、日本では米国製などを除き非滅菌製品が大半を占めていたため、厚労省は昨年1月に滅菌製品への切り替えを指示。7月から実施された。 ▽標準採血法の指針 ホルダーも使い捨てとなったのは、交換時などにわずかに血液が付着し、次の人に病原体が感染する恐れがあるため。 採血管の滅菌化に先立ち同省は、採血時に腕に巻いて血管に圧力をかける「駆血帯(くけつたい)」というバンドをしたまま採血をしないよう通知した。採血管への血液流入が止まった後に駆血帯を外すと、採血管側の圧力が高くなり、血液の逆流が起こり得るためだ。 しかし「早い段階で駆血帯を外すと血管が細い患者の採血が難しく、患者の負担も大きい」などと、不満の声が医療現場から相次いだ。 これを機に「国内でも採血法を標準化すべきだ」との声が高まり、日本臨床検査医学会や日本看護協会などでつくる協議会は昨年七月、採血手技に加え真空採血管の滅菌、ホルダー使い捨てなどを内容とする標準採血法の指針をまとめていた。 今回の厚労省の通知は、これらの条件が満たされれば、駆血帯を着けたままで採血可能としており、指針や現場の要望も踏まえた内容となった。 |