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息苦しくなり、呼吸不全や寝たきりの原因となる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)。その実態や診療について、日本医大呼吸ケアクリニック(東京都千代田区)所長の木田厚瑞教授に聞いた。
―呼吸器以外の症状は。
「胃かいよう、心筋梗塞(こうそく)、糖尿病、骨粗しょう症、筋委縮と、さまざまな病気を合併します。中でも注意しなければならないのは肺がんで、COPDの人の10―20%に見られます。骨粗しょう症も頻度が高く、腰痛など体の一部に痛みがあると、せきをしても響くようになり、せきを控えているうちにたんがたまりやすくなって肺炎を起こすことがあります。また、患者さんの約半数に抑うつ傾向がみられます。体力、気力の低下や息切れで外出の機会が減るのが一因でしょう」
―自分でCOPDと判断できますか。
「息切れは首をじわじわ締め付けられるようなものですが、進行がゆっくりなので気づくのが遅れがちです。①風邪が治りにくい②せきやたんが出る③坂道などで息切れしやすい④40歳以上⑤たばこを吸っているか以前吸っていた―のうち3つ以上当てはまる人は、診察を受けたほうがいいでしょう」
―どんな診察を。
「肺機能を調べるスパイロメトリー検査が必須です。思い切り息を吸って力いっぱい吐き出したときの『努力肺活量』と、最初の1秒で吐き出せる息の量である『1秒量』が分かります。一秒量が努力肺活量の70%未満であることが、COPDの目安になります」
―人間ドックで検査を受けました。
「早期発見にスパイロメトリー検査は欠かせませんが、自治体が行う住民健診ではほとんど採用されていません。肺機能を調べずに診療するのは、血圧を測らないで高血圧の診療をするようなもの。COPDは禁煙で予防でき、薬やリハビリで進行を遅らせることができる病気です。この検査を、ぜひ健診に取り入れてもらいたいものです」
(続く)
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