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のどの訴え増加中 |
「のどに変な感じがする」と耳鼻咽喉(いんこう)科を受診する人が、結構増えているらしい。このようなのどの異常感は一般人の1割近くが経験する、ごくありふた症状との指摘もある。そのまま放っておく人も多いようだが、実際に受診してみると、炎症など何の異常も見つからないケースもある。「いろいろ検査をしても特に原因となる病気がはっきりしないものを総称して“咽喉頭異常感症”と呼んでいる」と昭和大医学部耳鼻咽喉科の朝比奈紀彦講師。 患者は中高年が多く、性別では女性の方が多い。訴える異常感の内容は「詰まった感じ」「腫れてる感じ」「ひっかかる感じ」「イガイガした感じ」など、さまざまだそうだ。 ▽さまざまな原因 のどは呼吸で空気が出入りするとともに、食べ物の通り道でもあり、ちょうどそれらが交差する場所なので、炎症を起こしやすく、病気も多い所だ。 同講師は「一番多いのは、扁桃腺(へんとうせん)などが赤く腫れる局所的な炎症だが、原因は必ずしものどにあるわけではなく、肩凝りや首の骨の異常、胃炎や胃かいようなどが原因のことも少なくない」と指摘。 「また高血圧や糖尿病、自律神経失調症など全身的な病気も関係することもある。精神的なことも関係したり、“がんではないか”という不安からくることもあるので複雑」と話す。 珍しいケースでは、のどの違和感で受診した人で、心筋梗塞(こうそく)と分かったことがあるという。 「“特にがんは見当たらない”と説明すると異常感も消失するということもしばしば経験する」(同講師) 通常、検査は一般的な耳、鼻、のどの視診・触診のほか、血液検査やエックス線検査、内視鏡検査などが行われる。 ▽早めに専門医に 何も見つからない場合でも隠れた炎症がある場合が考えられるので、抗炎症剤などが処方されることも多い。 それで2週間ほど様子を見て、異常感が消えなかったり、悪化した場合には精密検査をすることになる。 「患者さんから訴えがあれば、検査をするのがわれわれの義務。あらゆる検査をすると納得してくれる方は多い」と朝比奈講師。 「何が怖いといって、やはりがんを見落とすことが一番怖い。見えなかったり、見えづらい所にある下咽頭がんや食道がんは特に注意している。のどに異常を感じたら、なるべく早めに専門医に受診し、適切な治療を受けてほしい」と話している。 |