骨髄細胞が脳細胞に

 赤血球や白血球のもとになる骨髄の幹細胞(造血幹細胞)が、脳の細胞にもなることが、次々に裏付けられている。
 米科学アカデミー紀要によると、米国立衛生研究所などの研究者が、生前に成人男性から骨髄移植を受けた4人の女性の脳細胞を採取し、性染色体を調べた。
 その結果、全員の脳のいずれも数カ所で男性からの由来を示すY染色体を持つ細胞を確認した。
 細胞の多くは神経細胞ではなかったが、海馬や大脳皮質で神経細胞を確認できたという。
 4人の女性は白血病や先天性の免疫不全などのために骨髄移植の治療を受けており、移植後、9―1カ月生存した。
 このことは、成人の骨髄幹細胞が脳に入って、成長、分化し、神経細胞になることを裏付けており、将来、パーキンソン病などの脳神経疾患の治療に利用できるようになりそうという。



ヘッドラインへ戻る

記事、写真、グラフィックスの無断転載を禁じます。
2002 Kyodo News (c) Established 1945 All Rights Reserved