大腸がん、検査し撲滅を
音楽でキャンペーン

 大腸がん検診の重要性を訴えるキャンペーンを、医療機器メーカーのオリンパスメディカルシステムズ(東京)が始めた。キャンペーン名は勇気の輪という意味の「BRAVE CIRCLE(ブレーブサークル)」。歌手のANRI(杏里)さん、平原綾香さんらが参加、キャンペーンソングなどを通じて「自分の健康に向き合う勇気を持ち、受診の輪を広げて大腸がん撲滅を」と呼び掛ける。

早期発見がカギ
  大腸がんは国内の死亡者がこの20年で倍以上に増え、女性のがんでは死因の1位で、男性では4位。食生活の欧米化などから、2015年には男女を合わせたがん罹患(りかん)率でトップになるとの予測もある。
 早く見つければ治療しやすいが、初期にはほとんど自覚症状がなく、便の血液反応で出血を調べる便潜血検査などの検診が重要だ。
 国立がんセンターの斎藤博・検診技術開発部長は「便潜血検査を受けると、60―80%死亡率が低下し、進行がんは約50%減るといわれている。便潜血で陽性になれば、必ず内視鏡検査を受けてほしい」と強調する。
 しかし、便潜血検査の受診率は、市町村が実施する検診では18%程度と低迷。このため、消化器内視鏡などを販売する同社は「大腸がんで亡くなる人を1人でも少なくしたいが、検診に関心を持ってもらえない」として、日本対がん協会の後援で、音楽を通じて受診を呼び掛けることにした。
 
 

▽母を亡くした経験
 

 キャンペーンソング「手と手 手と手」は、元ザ・フォーク・クルセダーズのきたやまおさむさんが作詞、加藤和彦さんが作曲。ゆったりとしたテンポで「小さな助けでさえも 心から嬉(うれ)しいものさ 手と手 携えて 生きてゆけるね」と歌う。
 加藤さんとANRIさん、平原さんが歌う場面をテレビやラジオで紹介し、新聞や雑誌でもキャンペーンを展開。
 2月5日に開かれた記者会見で、ANRIさんは大腸がんで母親を亡くした経験から「早期に見つかっていれば今も生きていたと思う。同じような思いをしてほしくない」と話し、加藤さんは「私たちのような団塊の世代は、自分の体のことを分かっておくことが大切です」と訴えた。


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