寝ていて息が止まる
睡眠時無呼吸症候群
 就寝時、いびきがひどく、息が何度も止まってしまう睡眠時無呼吸症候群。眠りが浅い分、日中には眠気に襲われ、交通事故や労働災害にも結び付く恐れがある。このほど日赤医療センター(東京都渋谷区)で開かれた公開講座では、放っておくと脳卒中に陥る危険性も指摘され、参加者からは治療法や費用などについて、多くの質問が出た。
 
▽合併症の危険
 同センターは、脳神経外科(鈴木一郎部長)に睡眠呼吸障害センターがあり、脳卒中予防の観点から、この病気の治療をしている。
 講演で、鈴木部長は「この病気の定義は、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上あること。患者さんの典型的なタイプは、太って首がないか短い人。空気が通るのどの気道がふさがりやすい」と説明。
 いびきをかく人が、すべて睡眠時無呼吸症候群ではないが、“候補者”ではあることは確かだ。
 「合併症では、高血圧に3倍、心疾患には1・2~6・9倍なりやすいし、糖尿病も併発しやすい。脳卒中には10・8倍なりやすい。死亡率は、一晩20回以上の重症の人で、7~8年で3分の1の人が亡くなる」
 治療は、内科的には、鼻に吸入器をあて、鼻孔を通して持続的に圧力をかけながら、のどを広げて呼吸するCPAP、歯科的にはマウスピース、外科的な手術などの方法がある。太っている人は減量が不可欠だ。
▽検査費用は5~6万円
 質疑では、同医療センター耳鼻咽喉科の矢野純部長、高崎雄司・太田記念病院(福島県郡山市)睡眠呼吸障害センター長(呼吸器内科)ら、この日の講師陣が対応。質問と回答は次の通り。
 「診断と治療・費用」
 ―外来に受診後、1泊の入院検査で脳波と呼吸を診て治療法を決定。検査は個室になるので費用は5~6万円。
 「CPAPとは」
 ―自宅でレンタルで使用。月に4500円(保険3割負担で)。月1回通院。必要なら圧力を調整。装着期間は一概には言えない。付けていれば無呼吸は治るが、睡眠時無呼吸そのものを治すものではない。その間に減量などで症状が改善すれば不必要に。遠方の人は近くの施設を探す必要ある。
 「何科に受診?」
 ―施設によって異なり、一概に言えない。治療可能な病院は各地方にあり、CPAPを扱っている「帝人」のホームページhttp://www.sas-info.jpの「全国診療施設一覧」参照を。

   

  


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