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「抑うつ症状がある子供ほど、自分を太っていると感じがち―。こんな傾向が、埼玉県の戸田市立医療保健センターの平岩幹男(ひらいわ・みきお)健康推進室長が行った児童・生徒の調査で浮かび上がった。実際、肥満傾向のある子供に抑うつが目立ったという。
子供の場合、起床時の疲れや孤独感、不眠、倦怠(けんたい)感などのうつ症状を親が気付かず、放置されることが多い。平岩室長は「潜在した抑うつは自殺につながることもある。おかしいと思ったら専門医へ」と訴えている。
▽2%強が抑うつ状態
小児神経学が専門の臨床医でもある平岩室長は2004年10月、市内の全小中学校の小学校5年から中学3年までの4,376人に、SDS(自己記載式抑うつ判定)と呼ばれる15項目の質問を含む、56項目の質問に無記名で回答してもらった。
その結果、2%強に当たる約90人が、軽いうつ病に当たる抑うつ状態と診断された。
男女とも学年が進むにつれて増加、強い抑うつは特に女生徒に顕著だった。
抑うつと関連した項目は「朝、既に疲れを感じる」「頭痛、腹痛がある」「現在の幸福度や健康度の評価が低い」「独りぼっちと感じることが多い」「就寝時間が遅くなる」「喫煙の既往、習慣がある」に加え「体重の自己評価がずれやすい」だった。
これは正常体重でも太っていると感じるようなこと。体重と抑うつ度の関連をみると、抑うつ度が高い子供ほど自分を太っていると見なしている傾向があり、実際に肥満傾向もみられた。身長に関してはそういう相関はなかった。
▽体重の増減は要注意
成人のうつ病では体重が減る人のほかに、過食に陥って肥満になるケースがあるこ
とが分かっている。最近は思春期の肥満と抑うつの関連が注目され、欧米でもそれを裏付けるさまざまな調査結果が報告されている。
リストカットを繰り返す子や、摂食障害を起こす子は抑うつ状態に陥っていることが多いが、平岩室長は「そういう子供は氷山の一角。かえって問題が早期に分かって幸運とも言える」と話す。
課題はこういう問題行動を起こさず、心の中に障害を抱え込んだままの子供をどのように早く見つけだし、治療するか。
平岩室長は「体重の急な増減があったり、太っていないのに過度に体重を気にする子は要注意。無気力になったり、朝、元気が出ない状態が続くようなら医療機関に受診を」と訴えている。
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