「インフルエンザ危機」        


 感染による死者がトルコへも飛び火した高病原性鳥インフルエンザ。かつてのスペイン風邪のような新型インフルエンザの登場への不安が高まる中、インフルエンザウイルス研究の第一線に立つ河岡義裕・東大医科学研究所教授がこのウイルスを詳しく解説している。
 1997年に香港で最初の死者が確認されたH5N1型ウイルスの近年の各地での流行状況や、変異しやすく大流行を繰り返すインフルエンザウイルスの仕組み、さらに研究の最前線、感染から身を守る方法まで内容は幅広い。
 ただ「母親が読んで90%理解できる」ことを念頭に書いたとあって、決して難しくない。研究のため、水鳥のふんを集める姿など、普段、陽の当たらないウイルス学者の日常も紹介されている。集英社新書。693円。

 


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