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虫歯の治療は予防から |
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先進国では劇的に虫歯が減っているのに対し、日本はこの25年間、変化はないという。しかも、まじめに歯科医院にかかっている人ほど、年配になると入れ歯になり、不自由な生活を強いられているらしい。 「日本では一般に、見つけたらすぐ削って詰めることが、正しい虫歯の治療とされているが、一度削った歯は取り戻せない。長い目で見たら、これは虫歯の治療とはいえない」と日本ヘルスケア歯科研究会の科学顧問で、日吉歯科診療所(山形県酒田市)を開業している熊谷崇医師は指摘する。
▽大切な虫歯の原因を除去日本では従来、虫歯の3大予防原則として①砂糖の制限②ブラッシング(歯磨き)③早期発見・早期治療―が信じられてきた。 同医師は「しかし、これらが子供の健康な歯の育成に貢献してきただろうか」と疑問を投げ掛ける。 「厳密には、詰めたりかぶせたり、入れ歯を入れるというのは、虫歯によって歯に起きた障害の回復、いわばリハビリ。虫歯の発症や進行をコントロールするのが本当の歯の治療だ」と熊谷医師。 一度、詰めたりかぶせたりした歯(永久歯)は、その後、何度も再修復を繰り返すのが実態だ。 修復治療した歯の平均耐久年数を調べた結果を見ると、樹脂を詰める「レジン充てん」で5・2年、金属を詰める「インレー」で5・4年、金属をかぶせる「クラウン」も7・1年など、10年も持たず、その後何度もやり直すことになる。しかも、その度に詰め物はサイズが大きくなる。 虫歯の原因を除去しない限り、歯医者に通うほど歯が“ぼろぼろ”になるという皮肉な結果になっている。 ▽全国平均の3分の1へ 「虫歯や歯周病は細菌で起こる感染症。今では虫歯の発症や進行の過程もかなり解明されている。悪くなっての修復ではなく、虫歯の発症と進行をコントロールする治療が十分に可能」細菌の塊である歯垢(しこう)を定期的に除去するなど、口内の条件次第で小さな虫歯の進行は止まる。 同医師が酒田市で虫歯になりやすい条件を改善する診療に取り組んだ結果、10年で12歳児の虫歯の数(虫歯と治療した歯の合計数)が1本と、全国平均の3分の1まで大幅減少させることに成功している。 熊谷医師は「口内の細菌量や飲食回数、だ液の量、フッ化物の利用度など、自分の弱点を知るためにも歯科を受診してほしい。歯科医師の再教育がしっかりしていない点にも問題がある」と話している。 |