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『小児成長障害-1』 成長曲線の有効活用を 藤枝憲二・旭川医大教授 |
親なら誰でも気になるわが子の成長。小児の成長障害の多くは、早く気付くほど治療効果が期待できる。昨年行われた小児成長曲線の改訂作業で監修に当たった旭川医大小児科の藤枝憲二(ふじえだ・けんじ)教授に現状や問題点を聞いた。
―子供はどのように成長するのでしょうか。 「生まれてしばらくの成長は栄養状態が左右します。身長でみると、まず生後1年でぐ っと伸びる。大体25センチです。2歳まではその半分の12.5センチ。3歳からは成長 ホルモンが出始めて毎年6センチ程度。次は思春期で性ホルモンが加わり、またぐんと 伸びます。男子で25―20センチ、女子で20―25センチです」 ―成長障害の定義は。 「正常な発育パターンから外れた子供です。同年齢の子を背の順で並べると釣り鐘型に分布するので、真ん中の平均値からのずれで判断します。標準偏差(SD)でいうとマイナス2SDが低身長、プラス2SDが高身長。百人いると両側に2人程度いる見当です」 ―成長障害の子はそんなにいるのですか。 「もちろん全員が病気ではありません。遺伝で大きい子や小さい子もいる。でもその中 に病気で成長障害が起きている子が隠れているのです」 ―そういう子をいかに早く見つけるかですね。 「それには成長率にも目を光らせる必要があります。その年齢の平均からのずれだけでは見落とす恐れがありますから」 ―そのために有効なのが成長曲線ですか。 「ええ。各年齢の平均身長と障害との境界身長がグラフになっており、異常が一目で分かる。いろいろな病気を物語る雄弁な存在です。ただ日本の学校では毎年、体位を測っているのに有効活用されていません。せめてご両親は子供の成長曲線をつけてあげてほしい。用紙は成長科学協会が無料で配っています」
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