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加齢とともに増え、生活の質(QOL)を大きく左右する目の病気について、日本眼科医会常任理事で種田眼科医院(神奈川県相模原市)の種田芳郎院長に聞いた。
―加齢黄斑変性症という言葉をよく聞きます。
「黄斑は網膜の中心部で、物を見るのに最も敏感な部分です。この網膜の下に新しく血管ができたり、黄斑が委縮したりして起きます。50歳以上の男性に多く、患者は7百万人近いと推測されています。新生血管から出血する滲出(しんしゅつ)性が6割、委縮性が4割。1番よく見える黄斑がやられるので、視力が落ち、薄暗い、ゆがんで見えるなどの症状が出ます」
―以前からあった病気ですか。
「米国では中途失明の原因の1位。日本では昔は10位にも入っておらず人種差があると言われていましたが、現在は緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性症に次ぎ4位です。食生活の欧米化や生活環境の変化を反映しているのかもしれません。喫煙や日光が危険因子と言われています。発症リスクを低下させる栄養素としては、亜鉛やビタミンA、C、E、ベータカロテンなどが報告されています」
―治療法は。
「滲出性の場合、レーザーを当てて新生血管を焼く光凝固が多く行われてきました。最近増えているのが光線力学療法です。新生血管の細胞に集まる性質のある特殊な薬を静脈注射し、レーザーを照射。するとレーザーが色素に吸収され、新生血管が抑制される仕組みです」
―目の健康を保つ方法を。
「目を休めることです。パソコンなどの作業を1時間したら、5分間は5メートル以上離れたものを見る。また、網膜の細胞の機能は寝ている間に回復するので、睡眠をしっかり取る。美人も目も夜つくられるのです。紫外線は水晶体や網膜を傷めるので、冬でも日差しがあるときはサングラスをかけるといいでしょう」(完)
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