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「脂肪の摂取を控え、ご飯をきちんと食べて肥満を減らそう」―。ご飯食の大切さを見直す「お米サミット2005」がこのほど東京の日本医師会館で開かれた。テーマは「生活習慣病予防とご飯の役割」。基調講演した専門家らは糖尿病や肥満、心血管病の予防には「ご飯を中心としたバランスの取れた食事が重要」と強調した。
日本人は太っていないのに糖尿病などの生活習慣病になりやすい。
糖尿病について「戦後50年間で患者数は50倍に。糖尿病ほど、ありふれていると同時に、軽く見られ理解されていない病気はない」と順天堂大内科の河盛隆造(かわもり・りゅうぞう)教授。
▽血糖上昇率も低い
日本人は、家系的に食後の血糖値が高いときにインスリン分泌が少ない人が3―4割もおり、こういう人は太っていないのに糖尿病になりやすく、注意が必要という。
同教授は「ご飯は糖質とタンパク質をバランスよく含み、食物繊維も多い。消化・吸収も穏やかで食後の血糖上昇率も低い」とご飯食を勧める。
脂肪分を多く取り、運動不足で体重が百キロを超えた中年の20人を対象に、適度な運動とともにご飯食を日に3度取らせた結果、3カ月で体重が6%減ったという。
「わずか6%だが、全身の脂肪は10%、内臓脂肪は16%も下がり、食後の高血糖が見事に改善した。体重は大きく減らなくても代謝は劇的に改善する」(河盛教授)
肥満の中でも腸間に脂肪がたまる内臓脂肪型の肥満が、中高年の男性に多く、生活習慣病の元になっている。
▽7%の体重減で60%抑制
「内臓脂肪は減りやすいのも特徴で、ご飯食と運動で減らせるだろう。ご飯は単位重量当たりのエネルギーが低く、さまざまな食材と組み合わせられる点が優れている」と東京逓信病院内科の宮崎滋(みやざき・しげる )部長。
心血管病の予防について、帝京大医学部内科の寺本民生(てらもと・たみお)教授は「まず肥満を抑える体重の管理が必要。現実的な減量目標として5―7%でいい。ご飯食を軸に考えることで食文化を変えていこう」と呼び掛けた。
5%の体重減で糖尿病の発生が明らかに減り、7%減では60%も抑制できるとのデータも出ているという。
一方、これら専門家が心配を強めているのが、子供たちの肥満だ。寺本教授は「安閑として見ていられない状況」と指摘。河盛教授は「親を介し、子供の肥満予防が必要になっている」と注意を促した。
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