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『脳卒中-4』 一刻も早い受診を 中山博文院長 |
―冬は特に脳卒中に注意が必要ですね。 「確かに脳出血は冬に多く、室内の暖房や服装に注意が必要です。脳梗塞(こうそく)はあまり季節変動がありませんが、風邪をひくと血液がどろどろになって血管が詰まりやすく、小まめな水分補給が大切です。一日の中では血圧が上がる朝が危険です」 ―前兆はありますか? 「一般に脳出血は前兆なしに起きます。ただ脳梗塞では『一過性脳虚血発作』が起きることがあります。詰まった血栓が自然に溶けて血流が再開するためで、前兆と言えます。ただすぐに治まるので見過ごされがち。その日のうちに専門医の診断を受けてください」 ―どのような症状が出たら受診すべきですか。 「体の片側のまひや感覚障害、言語障害、歩行障害などが突然出るのが特徴ですが、ただ反応が鈍かったり、物をよく落としたりなどの軽い場合もあります。いずれにせよ、発症を疑ったら一刻も早く専門医へ。『卒中は動かすな』という昔の常識は間違いです」 ―時間との勝負。 「その通りです。発症三時間以内に治療を始めるのが分岐点。そのためできれば二時間以内に連れてきてほしい。治療開始までにCT検査などで一時間は必要ですから」 ―そのためにはどうすればいいのでしょう。 「救急車を使うことです。到着を待ちきれず自分の車で運ぶとかえって時間がかかるとの調査結果もあります。脳卒中データバンクの調査では、救急車では60%の方が発症三時間以内に病院に着きますが、自家用車では10%強にとどまります」 ―後遺症への対応は? 「後遺症の軽減には早期からのリハビリが重要です。かつては経験と勘に頼っていましたが、最近は科学的根拠に基づく方法も確立されています」(完)
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