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医療新世紀
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2017.07.04

妊産婦の心のケアに手引
産婦人科医会が普及へ

 心理、社会的な問題を抱える妊産婦を早めに見つけ、必要な支援をするための知識を医療者向けにまとめた手引「妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル」を、全国の産婦人科医でつくる団体、日本産婦人科医会(木下勝之会長)が作成した。今後、手引の内容習得のための研修も進めるという。
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 手引はA4判約100ページ。妊産婦に多い心の不調や障害などを解説した「基礎知識」、実際の接し方や心の状態の評価方法を紹介した「ケアの実際」、産科以外の分野の専門職と連携する際に役立つ情報をまとめた「多領域協働チームの意義と実際」などの章からなる。

 地域の実情に応じ多職種での妊産婦支援に取り組んでいる秋田県、大阪府、大分県の実践例も紹介している。

 妊産婦の心の不調は、子どもの虐待など深刻な事態につながる可能性があることが分かってきており、近年、支援の取り組みが広がりつつある。

 同医会は昨年、妊産婦の心のケアに関する新たなプロジェクトを発足させ、最初の取り組みとして手引をまとめた。担当者の一人、相良洋子常務理事は「ケアが必要な人が自分から助けを求めてくることはほとんどなく、医療者側が見つけることが重要。手引と研修を広げることで、妊産婦の心の状態を共通の尺度で評価し、適切なケアにつなげていきたい」と話している。

 手引は無料配布を開始したが、好評で在庫がなくなったため、増刷し実費で販売する予定。問い合わせは日本産婦人科医会のホームページ から。