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2017.04.04

新規人工透析4万人に迫る
糖尿病が原因のトップ

 国内の人工透析患者は2015年末時点で前年より4500人余り増えて約32万5千人に達したことが、日本透析医学会の最新データで明らかになった。

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 同学会が全国の透析施設を対象に毎年調査、集計している。回収率は99%で、対象施設のほぼ全数に当たる4321施設から回答があった。

 15年に透析を開始した患者は約3万9500人。09年以降、一時的に減少したこともあったが、再び増加し初めて3万9千人を超え、4万人に迫っている。

 新規患者の男女比はほぼ2対1。年齢を5歳刻みで見ると、男性は65~69歳、女性は80~84歳が最多だった。一方、15年に死亡した患者は約3万1100人で、こちらも前年よりわずかに増加した。

 透析開始の原因は、糖尿病性の腎症が最多の44%。1998年にそれまで最多だった慢性糸球体腎炎を抜いて以来、糖尿病患者の急激な増加を反映して、その割合も大きく増えた。

 腎臓自体の不調が原因である慢性糸球体腎炎が透析全体に占める割合は、83年には60%を超えていたが、治療の進歩などで減り続け、2015年は17%。腎臓が動脈硬化で傷む腎硬化症が高齢化に伴って増加し、14%で続いた。

 日本の透析患者は、05年ごろまでは毎年約1万人ずつ増加していた。その後、勢いは鈍っているものの増加傾向は変わらず、11年には30万人を超えた。日本の人口自体が11年以降、減っていることもあり、100万人当たりの患者数は1990年の836人から、2015年は2592人へと急激に増えている。