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医療新世紀
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2016.02.09

塩分取り過ぎで夜間頻尿に
長崎大、700人で検証

 夜の眠りを妨げるたびたびの尿意を、加齢のせいだと諦めるのは早いかもしれない。長崎大泌尿器科の松尾朋博助教、宮田康好准教授らのグループは、塩分を取り過ぎると夜間頻尿が起こりやすいことを研究で明らかにした。

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 松尾さんは「夜の頻尿に悩む人は、食事の減塩を試してみてほしい」と呼び掛けている。

 グループは、ぼうこうの病気など頻尿の明らかな原因がある人を除く20~90代の通院患者728人に研究に参加してもらった。来院時の検尿から1日の塩分摂取量を推定し、人数が半々になるように摂取量の多い群、少ない群に分け、夜間の尿の回数や量を記録してもらって両群を比較した。

 すると、摂取量が少ない群の夜間排尿は平均1・4回だったのに対し、多い群は同2・2回。尿量も、摂取量が多い群が少ない群の約1・5倍だった。年齢や性別、肥満度などの影響を除いて分析しても、塩分摂取が多いと夜間頻尿になりやすいという関係は変わらなかった。

 塩分をたくさん取ると喉が渇いて水分の取り過ぎにつながり、頻尿の原因になることは直感的にも分かるが、松尾さんによると夜間頻尿の原因はそれだけでなく、ホルモンの働きなどが複雑に関係しているとみられている。

 この研究では、摂取量の多い群は1日平均11・4グラム、少ない群は同7・3グラムの塩分を取っていた。厚生労働省は昨年、高血圧予防のために成人の1日当たり塩分摂取量の目標値を従来より引き下げ、男性は8・0グラム未満、女性は7・0グラム未満とした。