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医療新世紀
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2015.09.24

痛み感じても受診は1割
少年野球で全国調査

 少年野球の選手は、体に痛みを感じても約1割しか整形外科や接骨院にかかっていないことが、全日本野球協会日本整形外科学会 などによる調査で分かった。専門家は、痛みを体の故障につなげないためには早期受診が必要だと訴えている。

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 2014年から2年間の調査の中間集計。競技団体を通じ加盟チームに質問紙を配布し、小学生と中学1年生の計1万228人と指導者527人から回答を得た。

 集計によると、選手の58%は何らかの体の痛みを経験。肩と肘の痛みに限ると、野手は26%にとどまったが、投手は49%、投手兼捕手では56%が痛みを感じたことがあると回答した。

 練習方法との関係を分析すると、1週間当たりの全力投球数が100球以上だと痛みを感じる投手の割合が多く、また、週に6日以上練習すると、5日以下の場合より痛みを感じる選手が多かった。痛みを経験した選手のうち整形外科や接骨院などに行ったのは11%。66%は通院していないと答え、残りは無回答だった。

 調査した高岸憲二群馬大教授(整形外科)は「練習前後のウオーミングアップ、クーリングダウンなどは普及していたが、医療的な関与が足りないのは心配だ。最終的な調査結果を基に、適切な練習の量や方法を提言したい」としている。

 全日本軟式野球連盟の長久保由治事務局長によると、連盟では既に原則1日7イニングまでにするなどの投球制限を実施。野球界全体でも、正しい指導ができるよう、指導者の資格制度導入を協議している。長久保さんは「子どもたちが、体を傷めずいつまでも野球を楽しめるよう、きちんとした指導法を広めていきたい」と話した。