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医療新世紀
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2014.09.16

提供卵子妊娠で高血圧増か
国際学会で仏チーム発表

 他人から卵子提供を受けて妊娠すると、自分の卵子で妊娠した場合に比べ、高血圧になりやすいとの研究をフランスのチームがまとめ、欧州生殖医学会の年次総会で7月に報告した。同学会が明らかにした。
 不妊治療を受ける女性の高齢化は世界的な傾向。年齢が進むと自分の卵子で妊娠できる確率が下がるため、提供卵子による体外受精が欧米を中心に増えている。日本でもこれを法律で公認しようとの動きがある。
 妊娠中の高血圧は、重症になると母親にも赤ちゃんにも危険なため注意が必要。20140916navi.gifこれまでにも、提供卵子の利用が高血圧のリスク要因である可能性を示した研究はあったが、高血圧はもともと40歳以上の妊婦に多いとされるため、高齢の影響なのか、提供卵子に独立のリスクがあるのかどうか、はっきりしていなかったという。
 チームはフランスの7カ所の体外受精クリニックで2005~11年に妊娠した女性580人を追跡。うち217人は卵子提供を受けていた。
 高血圧の頻度は通常の体外受精が5・3%だったのに対し、卵子提供を受けた方は17・8%。分析の結果、妊婦の年齢の影響も少しはみられたが、この差を説明できるほどではなかった。また患者の平均年齢は34・5歳とそれほど高くなかったことから、チームは「卵子提供自体にリスクがあると考えるべきだ」と指摘している。
 このデータはまだ正式な論文になっていないため、今後さらに分析が加わるとみられる。妊婦の高血圧は年齢のほか、双子などの多胎妊娠や高血圧の家族がいることなどもリスク要因とされる。