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医療新世紀
からだ・こころナビ
2013.02.05

残薬「確認受けた」24%
患者と薬剤師の認識に差

在宅患者の飲み忘れなどで無駄になっている薬剤費は年間約500億円にも上るといわれる。これを改善して医療費削減につなげようと、2012年度の診療報酬改定で薬剤師による「残薬の確認」が新たな算定要件として盛り込まれたが、制度導入から半年余りの間に「確認を受けた」と認識している患者はわずか24%にとどまることが、製薬企業ファイザー の実態調査で分かった。
 昨年10月、生活習慣病の患者300人、医師、薬剤師各100人の計500人を対象にインターネットを通じて聞いた。20130205navi.gif
 患者に対し薬を飲みきれずに余らせたことがあるか質問したところ「よくある」と答えた人が4・3%、「たまにある」が26・0%で、合わせて30・3%が実際に余らせた経験を持っていた。
 さらに、残薬確認が導入された昨年4月以降、薬剤師から確認を受けたことがあるか尋ねると「十分確認された」が5・0%、「ある程度確認された」が19・0で、計24%しか確認されたという認識がないことが判明。飲み残しの背景に、不十分な残薬確認があることがうかがわれた。
 一方、薬剤師に患者への確認を行っているか聞くと「十分確認」15・0%、「ある程度確認」76・0%で、計91・0%が確認していると回答。患者と薬剤師の認識に大きなギャップが存在した。
 結果について慶応大薬学部の福島紀子教授(社会薬学)は「薬剤師が確認を行っても、それが患者に伝わっていないということだろう。医療従事者が患者目線で言葉を選び、耳を傾けることで、初めて(患者に)説明をしっかり理解しようという姿勢が生まれる。患者とのコミュニケーションを密にすることが大切だ」と指摘している。