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医療新世紀
からだ・こころナビ
2013.01.29

子ども療養支援士が活躍
不安な気持ち受け止める

病気療養中の子どもの心を支える「子ども療養支援士」が活躍している。縫いぐるみを使って検査や治療の方法などを分かりやすく説明したり、子どもの不安な気持ちを受け止めたりして、前向きに治療に取り組めるようにするのが役割だ。
20130129kao1.jpg東京都内にある順天堂大病院の小児病棟の一室。入院してきたばかりの男の子 (4) と向かい合い、子ども療養支援士の伊藤智美さん(28)が、うさぎの縫いぐるみの足に血圧計を巻きつけた。
 伊藤さんに促され、男の子も自分で縫いぐるみに巻きつけた。伊藤さんが「毎日お医者さんがこうやって体を調べてくれるからね」と笑顔で話すと、男の子は大きくうなずいた。
 手術や治療の内容を子どもに説明するのは難しい。心理的なサポートも発達過程などを考慮する必要がある。米国や英国ではそれを担う専門職が活躍しているが、日本では民間団体による子ども療養支援士の養成が2011年に始まったばかり。既に5人が認定を受け、今年さらに5人増える予定だが、海外の資格取得者を含めても従事者は計30人程度しかいない。
 伊藤さんによると、治療の具体的な内容を知ることで子どもの不安は和らぐ。また「みんなが自分を応援してくれていると感じると、治療に前向きになれる」と言う。
 病気の子ども本人だけでなく、親や、寂しい思いをしがちなきょうだいへのケアも守備範囲。小児病棟の病室には原則として見舞いの子どもは入れないため、伊藤さんが遊び相手になることもある。親が重い病気になった子どものサポートなど、役割は幅広い。