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医療新世紀
特集
2010.11.25

インフル治療薬相次ぎ登場  
点滴薬も、広がる選択肢

 タミフルやリレンザなどのインフルエンザ治療薬にラピアクタとイナビルが相次ぎ登場した。tokushu.jpg内服薬と吸入薬だけだったこれまでのインフルエンザ治療薬に点滴薬のラピアクタも加わり、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班副班長を務める廣津医院(川崎市)の廣津伸夫院長は「インフルエンザ治療の選択肢が増えて大変好ましい」と指摘する。
 インフルエンザ治療薬の多くは、ノイラミニダーゼ阻害薬と呼ばれるタイプ。インフルエンザに感染すると、ウイルスが体内の細胞に入り込み、そこで増殖する。 細胞内で増殖したウイルスは、ウイルス表面にあるノイラミニダーゼというタンパクを使って細胞膜を破壊して細胞外に出て行く。このタンパクの働きを抑えるのがノイラミニダーゼ阻害薬の役目。ウイルスが細胞から出なくしてしまえばそれ以上の増殖が抑えられるわけだ。tokushu2.jpg
 しかし、作用の仕組みは同じでも、それぞれのインフルエンザ治療薬には違いがある。最も多く使われているタミフルは内服薬、リレンザとイナビルは吸入薬、ラピアクタは点滴薬という具合。さらに、タミフルの適応は1歳以上だが、原則として10歳以上の未成年には使用を差し控えるという制約がある。
 リレンザは5歳以上で確実に吸入できること、イナビルでも確実に吸入できることが条件だ。ラピアクタは乳児から使用でき、長時間作用型で1回の点滴により、タミフルでの5日間治療と同等の効果を示すという。
 「内服薬や吸入薬は、指示通りにちゃんと服用することが大切。そうしないと体内にウイルスが残って症状が長引いたり、感染を広げたりしてしまう恐れがある。これに対して点滴の場合は、病院内で1回、15分ほどの点滴で治療が済む。それを親に説明すると、納得して点滴を望む親は多い」と廣津院長は話している。