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2010.01.19

<進まぬはしか対策> 
08年は西太平洋で3番目 
"輸出国"やり玉に 

 日本国内ではしかの患者が出た場合、すべての医療機関は全ケースを保健所に報告しなければならない。このシステムが始まったのは2008年。導入により国内の患者発生を正確に把握できるようになった。
 世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局が昨年公表した報告書によると、08年の日本の患者報告数は1万944人で、人口100万人当たりでは85・5人に上る。WHOがはしかの「排除」の要件の一つとする「100万人当たり1人未満」には遠く及ばない。
 同事務局が管轄する各国の患者数と比較しても、カンボジアの120・1人、中国の98・4人に続き3番目に多い数字。しかも、4番目のラオス(19・6人)との間には大きな開きがあった。09年の報告数は大幅に減少したものの、ひとたび流行が起これば状況は大きく変わってくる。
 こうした日本の状況は、排除を実現した国から、はしか"輸出国"としてたびたびやり玉に挙げられる。20100119tokuhen.gif
 07年5月にはカナダ・ブリティッシュコロンビア州で、修学旅行中の都内の私立女子高校の生徒がはしかを発症、一緒に旅行していた生徒のうち、はしかに免疫のない生徒らも帰国する航空機への搭乗を断られるなどして、地元メディアにも報道された。
 同年夏に米国内ではしか患者が発生した際の感染源も、スポーツの国際大会に日本から参加した少年だったことが、米疾病対策センター(CDC)の報告で明らかになっている。