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2010.01.12

「つめのトラブル―(3)」
色が付く病気も 
野田弘二郎院長

 ほうっておくと深刻な痛みに悩まされ、変形・変色すると見た目も気になるつめ。案外知られていない役割や病気について、「神楽坂 肌と爪のクリニック 」(東京都新宿区)の野田弘二郎院長に聞いた。
 
 ―巻きづめになりにくいつめ切りのこつを。
 「手のつめは、指の形に合わせて先端の白い部分を1ミリ弱残して切ります。足は指先のカーブに合わせて切ってはいけません。まず横に真っすぐ切り、両方の角は、つめ切りのやすりで軽く丸める程度に。白い部分は1ミリほど残します」
 ―靴の選び方は。
 「きつくなく、指先にゆとりがあるものを。つめには、足の裏からの圧力を感じていないと、丸まろうとする性質などがあり、底が薄く柔らかいことが望ましいです。仕事でハイヒールを履くなら、通勤の時や休日には、ゆったりした履物にしてみてください」20100112onepoint2.jpg
 ―つめのトラブルでほかに注意すべきものは。
 「つめ白癬、これはつめの水虫です。つめが白く濁り、厚く硬く、もろくなります。足の水虫がつめにうつると考えられ、つめが原因菌の貯蔵庫になるので水虫から逃れられず、家族らにうつす危険もあります。治療には飲み薬を使います」
 「別の菌が原因で起こるのが、つめカンジダ。手によく見られ、水仕事をする人に多いです。症状はつめ白癬と似ています。つめの後ろの皮膚が赤く腫れ、つめとの間にすき間ができたりもします。飲み薬や塗り薬で治療します」
 ―つめに色が付く病気がある?
 「黒い縦線ができるのは『爪甲黒色線条』です。皮膚の下でつめをつくる爪母(そうぼ)にほくろがあり、黒いつめが伸びてきます。皮膚がんの悪性黒色腫(メラノーマ)でないか調べる必要があります」
 「緑色になるグリーンネイルという病気もあります。原因不明の炎症やつめカンジダのほか、マニキュアなど化学物質との接触によるアレルギー性皮膚炎などで、つめがはがれて浮き上がることがあり、はがれた部分で緑膿菌が繁殖すると、つめが緑色になるのです。まず、つめのはがれを薬で治します。若い女性などでは、付けづめが密着して付いていない場合に、すき間でこの病気が発生することがあり、こちらの方が有名かもしれません」20100112onepoint.jpg
 ―高齢者に多いのは。
 「足のつめが黄色っぽくなって何層にも重なり、パイのように分厚くなる『爪甲鉤彎症』があります。つめに物を落とし、血がたまってつめがぐらつくようなけがをした後になりやすく、つめを削って人工のつめを付けたり、手術で取り除いたりします」(共同通信 谷本敏之)(2010/01/12)