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医療新世紀
からだ・こころナビ
2009.12.22

携帯、子どもへの影響は? 
病気のかかりやすさ調査 

 携帯電話を使っている子どもは、発せられる電磁波の影響で、がんなどの病気にかかりやすくなるのかどうか、東京女子医大の研究グループが全国調査に取り組んでいる。携帯は子どもにも急速に普及しているが、成長期にある体への影響はよく分かっていないという。インターネットを利用して1万人以上のデータを集めるのが目標で、保護者に協力を呼び掛けている。
 グループの佐藤康仁・助教(公衆衛生学)によると、携帯電話は頭に近づけて使うため、脳腫瘍の発生が増えるなどの健康影響の可能性が考えられる。大人では国内外で研究が進められ、リスクがあるとするものと、ないとする両方の結果が出ているという。
 一方、子どもが対象の研究はほとんど実施されておらず、世界保健機関(WHO)は疫学研究を各国に要請。これを受け、総務省の予算で佐藤さんらが調査している。
 佐藤さんは「子どもは頭蓋骨が小さくて薄く、小さなころから携帯を使うことで電磁波にさらされる量も多くなる。状況に違いがあり、大人での研究結果を子どもに当てはめるには無理がある」と解説する。
 対象は小学4~6年生の保護者。パソコンか携帯電話で参加登録し答えてもらう。調査項目は、使い始めた時期、1日の通話時間や回数のほか、左右それぞれの耳で使う割合、耳に近づけず通話できる装置の利用の有無、電子メールの使用状況などだ。電磁波が出る部位が異なる場合もあるため、機種名や本体の形状も聞く。20091222navi.jpg
 さらに、4カ月ごとの追跡調査を5年間行い、脳腫瘍や白血病など病気での入院がないかや、交通事故、その他の事故に遭っていないかを把握する。
 2008年7月の開始後、全国の小学校に協力を依頼するなどして、これまでに約2千人が登録した。携帯使用の有無による影響の違いを見るため、携帯を使わない子どものデータも集めている。今後、中学生にも広げて調査する計画という。
 グループは、疫学者や脳神経外科医、携帯機器に詳しい工学研究者、カウンセラーらで構成。参加者から携帯に関する心配事や悩みの相談も受け付ける。
 登録のアドレスはパソコンがhttp://keitai.twmu.net/ 携帯電話がhttp://keitai.twmu.net/m/