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2009.08.11

<運動器症候群>
骨粗しょう症で骨折の危険
高齢化で男性も増加

 ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の主な原因のひとつが骨粗しょう症。加齢などの影響で、それまで保たれてきた骨の吸収と形成のバランスが崩れ、強度が低下することによって骨折の危険性が大きくなる状態だ。
 特に50代後半以降の女性に多い。70代以降では半数前後に達するが、高齢化に伴い男性でも増えており、80代以降で20%を超える。
 粗しょう症が関与する骨折の中でも、寝たきりの原因になりやすいのが大腿骨の上端で股関節に接する「近位部」の骨折。骨頭の下の頸部を骨折すると5年後の生存率は50%前後とされる。
 発生率は近年、各年齢層で上昇。骨粗しょう症に詳しい松本俊夫・徳島大 教授は、洋式トイレやいす中心の生活でしゃがむ、立ち上がるといった動作が少なくなったことや、ベッドを使う人が増え布団の上げ下ろしが減ったことなど、生活習慣の変化も関係していると推測する。
 背骨を構成する椎骨の一部がつぶれる脊椎圧迫骨折も日本人に多い。痛みなどの自覚症状がない場合も少なくないが、骨折で背骨が前に曲がる程度が大きくなると、消化器や呼吸器の病気を伴う。壊れる椎骨の数が多いと入院や死亡率が増加する。
 骨粗しょう症の治療率は25%前後とみられており、松本さんは「この病気の治療率を上げることは社会的な課題だ」と話している。(2009/08/11)