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団体代表の竹村真紀子さん

世界の多様性を感じて 駐日大使らと料理や文化活動

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        竹村真紀子さん

 日本の子どもたちが、世界各国の駐日大使や大使夫人、大使館シェフらと交流しながら、その国の料理やスポーツ、音楽などを楽しむイベント「リトルアンバサダー」を主催する財団法人インターナショナル・ウィメンズ・クラブ・ジャパン(IWCJ)代表の竹村真紀子さん(36)=東京都港区=。「五感を使った体験を通じて、子どもたちに世界の多様性を感じ取ってほしい」と話している。

 ▽小さな親善大使
 狙いは、その名の通り「小さな親善大使」を育てることだ。会場となるのは、東京都内にある世界各国の駐日大使館やホテル。7月に開かれたベネズエラ大使館とのイベントでは、香り豊かなバジル入りのバナナチョコレートをつくった後、音楽家としても活動しているという同国外交官による民俗楽器の演奏を楽しんだ。
 「子どもにとって最も記憶に残りやすいのは、五感と結びついた体験です。わたし自身、子どものころに海外で生活した時期がありましたが、一番覚えているのは、その国独特の香りでした。世界各国には、わたしたちが見たこともない食材や楽器があります。五感に訴えつつ、子どもたちが自然に笑顔になるような経験を通じて、世界にはさまざまな国があることを知ってほしいと思っています」

 通常は1日だけのプログラムだが、夏休みには都内のホテルを会場に、1週間の「サマーキャンプ」を開催。今年は米国をテーマに、幼稚園から小学生まで約30人の子どもたちが、さまざまなワークショップや料理体験、創作活動を体験した。
 「それぞれのプログラムを修了した子どもには、リトルアンバサダーの認定証が渡されます。学んで終わり、ではなく、これをスタートに、学校の友達に教えてあげたり、テレビでその国のニュースを見た時に関心を持ったり、将来、旅行で行ったりしてもらえたらうれしいです」

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 エチオピア大使公邸でのリトルアンバサダーで、伝統的なコー ヒーセレモニーを体験する子どもたち=2010年9月(竹村さん提供)

 ▽世界で活躍するために
 きっかけは、日本の子どもたちの将来に対する危機感だった。大学卒業後、ハンガリー留学を経て、高校生の留学を支援する企業に就職。そこで、日本の若者の深刻な留学離れを目の当たりにした。
 「希望者がどんどん減っていて、せっかく奨学金が内定しても辞退する子までいるんです。留学離れの原因は経済的事情だけではなく、電話やネットでのやり取りに慣れてしまって、わざわざ知らない土地に行くのは面倒と考える若者が多くなっていることもあると思います。日本の大学から米国への留学も5年前と比べて半減したと言われています。一方で、韓国など他のアジア諸国では海外留学がうなぎ登り。このままでは将来、競争力に大きな差がついてしまう。高校生に留学を勧めるだけではなく、子どもの時から、実体験を通じて、世界に興味を持ってもらうことが必要だと感じました」

 小学生と保育園児の子を持つ母として、留学離れだけではない、日本の教育の課題も見えてきたという。
 「息子の学校の消防写生会では、写生を始める前に、先生がお手本を見せていました。これでは独創的な作品は生まれません。日本の教育の問題は、親や先生がなんでもやりすぎることだと思います。子どもたちが将来、世界中どこでも力を発揮できる人間に育つためには、多様性を受け入れる柔軟性や、自ら先を読んで行動する『段取り力』、自由な発想でものをつくりあげる『創造力』を培うことも必要です。でも、横並び主義の学校教育では難しいのかもしれない。それなら、自分でやろう、と思いました」

 IWCJを設立したのは2009年4月。現在、月1回のペースでリトルアンバサダーを開くほか、子どもたちに自ら準備をしてパーティーを開かせることで先を読む力を培う「段取りKIDS」などのユニークなプログラムにも取り組む。

 「グローバル時代を生きる子どもたちには、学校の勉強以外に必要なスキルがあります。楽しみながら、世界で通用する人間力を身につけてほしい」と竹村さん。今後は日本で暮らす外国籍の子どもたちとの交流や日本の文化を学ぶイベントも計画している。



竹村真紀子(たけむら・まきこ)さんの略歴

 1974年兵庫県生まれ。9歳から13歳までシンガポールで過ごす。大学卒業後、2年間のハンガリー留学を経験。帰国後の2000年から、民間の留学支援企業に勤務。その後、留学情報サイトの運営会社勤務を経て、人材育成プログラム企画会社を経営。09年、IWCJ設立。02年に長男、07年に次男が誕生。


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